冬になると活躍するコート。
コートなしでは、寒い季節を過ごすことはできませんよね。
この冬、新しいコートが欲しいという方もいらっしゃることでしょう。
そこで、ご自身のサイズに合ったコートの選び方についてお話しします。
ジャストサイズよりも、少し大きめのコートを選ぶのがポイントですよ。
また、流行りのオーバーコートの着こなし術もあわせてご覧ください。
あえて大きめサイズを選ぶとおしゃれに!
みなさんは洋服のサイズを選ぶときに、無意識にいつも着ているサイズを選んでいませんか?
多くの方にはこのような傾向があり、なんの迷いもなく手に取ると思います。
しかし、いざ着てみると思っていたよりも小さかったり、逆に大きかったりした経験もあることでしょう。
洋服を選ぶときは必ず試着し、サイズ感をチェックすることで失敗を防げます。
そして、体に合うサイズを選ぶことはもちろんですが、トータルバランスを考えたサイズ選びこそ、おしゃれをもっと楽しむ秘訣なのです。
ここでお伝えしたいのは、ご自分の体型に合ったサイズが、必ずしもかっこよく見えるというわけではないということです。
普段はMサイズの洋服を着ていても、あえてLサイズやLLサイズといった大きめのアイテムを選んでコーディネートしてみると、おしゃれの幅が広がりますよ。
ただし、同じサイズでも、洋服のブランドによって着たときのサイズ感に差があるのでその点にも留意しましょう。
それでは、洋服をサイズから選ぶ時のポイントをお伝えします。
冬に活躍する、コートのサイズについて詳しくみていきましょう。
タグに表記されているサイズの見方
コートのタグを見てみると、着丈や肩幅、身幅や袖丈といった各部分のサイズが記載されています。
まずは、これらの意味を把握し、ご自身にとって小さめなのか大きめなのかを判断していきましょう。
一般的には、記載されているサイズは衣類を平置きした状態で計測されたサイズになります。
●着丈
大まかにいうと、コートの長さです。
背中の襟の根元をスタート地点として、裾までの長さを表します。
総丈となる場合は、襟の長さを含めたサイズです。
着丈は、コートの裾から見えている足の状態で、トータルコーディネートに大きく関わってきます。
おしゃれに着こなす大切なポイントになりますので、おさえておきましょう。
●肩幅
首の根元をスタート地点にして、肩先までの長さを2倍にしたものです。
ご自身の肩幅を知りたいときは、首の骨から肩の骨までを測り、それを2倍にしたサイズを覚えておきましょう。
●身幅(胸囲)
右の脇の付け根から左の脇の付け根までの長さを2倍にしたものです。
別なアプローチとしては、ご自身の胸囲を測った数値を2で割ったものが身幅になります。
●袖丈
肩先から袖までの長さです。
裄丈となっている場合は、袖口から肩先、襟の付け根中央までの長さになります。
コートは厚みがあるため、これらのサイズが外寸なのか内寸なのかでも誤差が生じます。
どちらでの寸法なのか気になったら、お店の方に聞いて確認してみてくださいね。
肩幅のサイズを重視してみるとコート選びに失敗しない
それでは、コートのサイズと照らし合わせて、基準となるコートの選び方をご紹介します。
計測した自分のサイズピッタリのコートを選びがちですが、肩幅や袖丈は3cmから5cm大きめのものがよいでしょう。
身幅に関しては、10cmから15cmくらい大きくても大丈夫です。
ただし、肩幅が狭く、身幅が大きいといった方もいらっしゃいますよね。
そのような場合は、肩幅を優先してみてください。
特にコートは、「肩で着る」といっても過言ではありません。
肩幅が小さいと窮屈な印象を与えてしまいますし、反対に大きすぎてしまうと服に着られている残念な印象になってしまいます。
コートを選ぶときは、肩幅があっているどうかをご自身の目で確かめてくださいね。
着丈はコートの種類や、着る方の身長によって変動します。
膝より上がいいのか、膝よりも長めがいいのか、全体のバランスを見て決めていきましょう。
低身長でも似合う大きめコートの選び方
これまでのポイントをふまえて、流行りのオーバーコートに挑戦してみましょう。
オーバーコートとはその名のとおり、ジャストサイズよりも大きめのコートです。
童顔の方や身長が低い方にとっては、少々ハードルが高く感じますよね。
しかし、4つのポイントをおさえることで、身長が低くてもおしゃれなシルエットは作り出せます。
①袖の長さ
大きめのサイズを選ぶと、袖の長さが気になります。
かっこよく着こなすためには、袖はジャストサイズのもの、または9部丈のコートを選んでみてください。
②首元のボリューム
襟が首元に近いコートは、視線誘導効果により小顔に見えます。
顔の大きさや、足の短さもカバーできるので、チェックしてみてください。
③大人っぽく見える素材やカラー
カシミヤやウールといった手触りの良い素材は、高見えするポイントです。
嫌味のない光沢感によって、おしゃれに着こなすことができます。
カラーは、大人っぽさでいえばダークトーンがおすすめです。
ブラックやグレー、ネイビーやワイン系などの、濃い色をチョイスしてみましょう。
④丸みのあるシルエット
大きめのコートを着こなしたいときは、丸みのあるコクーンシルエットが最適です。
ダボつかないように肩や裾は狭め、身幅は広めといったAラインを目指しましょう。
男性は、女性らしい雰囲気にならないように、カラーや素材に気を付けてみてくださいね。
女性が挑戦したい大きめのメンズコート
サイズ選びの自由さのほかに、レディース、メンズといった性別の枠を超えてみるのも、ファッションを思い切り楽しむ方法の一つです。
男性のなかには、レディースの洋服がしっくりくるという方もいらっしゃいますし、メンズ物だからといって、女性しか着てはいけないという決まりはありません。
ファッションを楽しむ女性のなかには、大きめサイズが豊富なメンズコートを合わせている方が多いですよ。
レディースにはないサイズ感や、男性らしいデザインがかえって女性の持つ可愛らしさを引き出してくれます。
ただし、メンズコートを羽織るだけでは、おしゃれ上級者とはいえません。
メンズコートを着るときは、小物使いで差をつけましょう。
フェミニンな帽子やスカーフといった、女性らしい小物をアクセントにすることで、こなれ感が出てきます。
バッグは、ストラップの細いショルダーバッグなどを撮り入れると、縦落ち効果でスッキリとしたシルエットになります。
1着のコートで楽しめる裏技
大きめサイズのコートを楽しむ方法に、「肩落とし」というアレンジがあります。
トップブランドのランウェイでも披露され、ファッション業界でも取り入れられている方法です。
肩落としのやり方は、片方の肩からコートを少しずり落とします。
アシンメトリーのシルエットにすることでルーズな着こなしになり、大きめサイズのコートが一段と強調してきますよ。
肩落としテクニックは、マンネリしたボリュームのあるコートやダウンコートを一気に新鮮にしてくれる裏技でもあります。
やり過ぎてしまったり、全体のバランスを考えないで肩落としをしてしまうと、だらしない印象になってしまうので気を付けてください。
また、フェミニンな装いにしたい場合は、背中側に襟を引き下げて、うなじ部分を広く露出してみましょう。
1着のコートでも、着こなし方で色々と楽しめるので、試してみてくださいね。
センスではなく洋服をどう着こなせるか
好みのカラーや目を引く形のコートであっても、サイズ感を無視してしまえば失敗してしまいます。
必ず試着し、鏡で全体のシルエットを確認してみましょう。
ハンガーに掛けられている状態だけでは、自分に似合う洋服なのかはわかりません。
洋服のセンスよりも、どう自分が着こなせるかに重点をおいて、ファッションを楽しんでみてくださいね。