原型から作るシャツの身頃の型紙とダーツの入れ方をご紹介

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手法によって違うシャツダーツの入れ方

洋服を作る時、まずは型紙というものを作ります。

型紙を書くためには、作る人の身体を採寸し「原型」というものを作ります。

型紙の原型は、文化式・ドレメ式と古くから裁縫を指導する学校によって、それぞれ違う書き方があります。

原型から型紙にする時も、文化式とドレメ式は、ダーツの入れ方や採寸の仕方にそれぞれの特徴があるようです。

基本的な原型の書き方はどれも同じように見えますが、採寸をする身体の部位や採寸方法、ゆとりの入れ方なども微妙に違いがあります。

原型が出来上がると、腕周りの太さやウエストのしぼり方にも違いが出ることがあります。

専門学校や大学では、それぞれの良いところを合わせた手法を取り入れたり、さらに独自の手法で原型や型紙を作っているところもあるようです。

そのため、家政科のある高校で学ぶ被服科の生徒も、指導する先生によって違うことがあります。

皆さんは、洋服を作る時に色々な本の型紙を利用して作りますか。

本によって微妙に作り方が違うのは、こういったことが理由です。

シャツを作る時、自分が作りやすい本を見つけたら、できるだけ同じ出版社の本で統一すると良いですね。

和装や華道、書道を習う時に流派や教室によって、手法に違いがあるのと同じだと思ってください。

シャツを作る時のダーツの入れ方

ダーツは平面の生地を身体の丸みに合わせるために入れる、生地をつまんで縫い合わせた線です。

上半身と下半身の身頃にはそれぞれ違うダーツがあります。

シャツの場合は上半身の身頃のダーツです。

さらに女性の場合は、上半身の身頃の胸の部分と肩の丸み、ウエストの部分にダーツを入れます。

ダーツは、最も丸く突出した部分に向かって、生地にゆとりが出るように入れます。

胸ダーツでは、脇線や袖付けの線のところから、胸のトップに向けて線を引き、脇線や袖付けの線を体型に合わせてつまむことで生地に丸みを出します。

肩ダーツは、前見頃と後ろ身頃の肩線の、ほぼ真ん中から胸の位置に向けて線を引き、ダーツのつまみを入れます。

後ろ身頃のつまんだ量に合わせて、前見頃もつまんで、前と後ろの肩線が合うようにします。

シャツは、ウエストの位置から胸のトップに向けて線を引き、1~数センチの生地をつまんでダーツにします。

シャツではウエスト部分は細くせずに、胸幅のまま下まで同じ太さで仕上げることが良くありますので、その場合は、ダーツを入れないこともあります。

しかし、必ず必要なのが肩と胸のダーツです。

このようにシャツのダーツの入れ方では、肩ダーツや胸ダーツ・ウエストダーツが入ります。

シャツを作るために採寸をしよう

自分の身体に合ったシャツを作りたい、と思ったらまずは自分の身体に合った原型を作ります。

原型を作るためには、自分自身の身体に合わせるため、まずは採寸をして身体全体の大きさを知ります。

それでは採寸をしていきましょう。

まずはメジャーを用意し、薄手の服に着替えます。

タンクトップやヒートテックのようなシャツが良いです。

自分では測ることが難しい箇所もありますので、他の人に測ってもらいます。

できれば、採寸をしたことがある人がいいです。

【採寸方法】

①まずは、メジャーを使って周径を測ります。

一番細い最小腹囲(ウエスト)、胸が最も高くなる胸囲(バスト)、バストの上(脇の下の周径)と下(アンダーバスト)も測ります。

シャツの場合臀囲(ヒップ)は必要ありませんが、一緒に測っておくとワンピースを作る時便利です。

②次に高さ(長さ)です。

身長を測った後、背中心を測ります。

背中心は背中をまっすぐにし、首付け根の骨のゴリゴリからウエストにまっすぐメジャーで背中心線の長さを測ります。

同じように、前中心も測ります。

前中心は、首ののどぼとけの位置から、ウエストの部分まで測ります。

この時、前と後ろがずれないように、ウエストにベルトを絞めておくと良いでしょう。

脇の下からウエストまでの脇線の長さも測ります。

③他にも、原型の作り方によっては肩先から首の付け根を通ってもう一方の肩先までの肩幅を測ります。

右腕の付け根部分から左腕の付け根部分までの幅を、前と後ろで測ります。

前が胸幅、後ろが背幅になります。

自分に合ったブラジャーをつけて、胸のトップとトップの位置を測っておくことも大切です。

胸の高さはダーツの入れ方の大切な目安となります。

胸が高い人と低い人では、ダーツの長さや幅が違います。

④シャツは袖も付きますので、腕の長さも測っておきましょう。

シャツは、下着の上に着る衣服なので、できるだけ正確に測っておくことが大切です。

本当に細かい原型を作る時は、首付け根囲や脇下の周径、型下がりの角度なども測りますが、そこはゆとりを入れて補正しましょう。

正しく採寸することで、正しいダーツの入れ方ができます。

型紙づくり!シャツを作るための原型ダーツの入れ方(新文化式)

シャツの型紙を作る前に、自分の原型を作ってみましょう。

まず、ハトロン紙や薄手の模造紙を用意します。

【原型の書き方】胸囲84cm・後ろ身丈42cmの人の場合

①模造紙を横長に置いて、ウエストの線を入れます。

ウエスト線は紙の下端ギリギリではなく、紙の下から20cmくらい上に紙の端と並行な線を引きます。

次に、紙の左端から10cm右側にウエスト線から上に向けて後ろ身丈分42cmの垂直な線を引きます。

これが背中心になります。

グラフのような2本の線が引けました。

②次に、背中心の線から右側へ、胸囲を2で割ってゆとり分(6cm)を足した幅を取ります。

胸囲が84cmなので84cm÷2+6cm=48cmになります。

背中心から48cm右のところに、ウエスト線に対して垂直な42cmの線を上に引きます。

これで縦42cm(後ろ身丈)、横48cm(胸囲の半分にゆとりを入れた分)の長方形が書けました。

この時、長方形の左上の点をAとします。

③ここで、背中心の線上にバストラインのスタート位置を入れます。

背中心線上にAから下へ、84÷12+13.7cm=20.7cm取り印をつけます。

上から20.7cmのところに、背中心線に垂直(ウエストラインと並行)にバストラインの線を書きます。

これは横線ですね。

④バストライン上に、背幅を取ります。

文化式では背幅は胸囲から計算をします。

84cm÷8+7.4cm=17.9cmになります。

バストラインから長方形の上の線に向けて、背中心と並行に幅17.9cmの線を引きます。

これが背幅線になります。

背幅線とバストラインが交差した点をCとします。

⑤次にバストラインと平行に、上から8cmのところに背幅線まで線を引きます。

この線は、バストラインと長方形の上の線の間に横線として入ります。

この線と背幅線が交差したところをDとします。

⑤で引いた背幅を2等分し、そこから背中心線側から右へ1cmずらしたところにEの印をつけます。

これで後ろ身頃の基礎線が引けました。

⑦次に前見頃を書きます。

長方形の右線を前中心線とします。

前中心線上で、バストラインよりも上に84cm÷5+8.3cm=25.1cmの印Bをつけます。

Bは長方形の右端の頂点よりも上になります。

そこで前中心線を延長して引きます。

点Bからはじめの長方形の上の横線と並行な線を書き直します。

ここまでが前身頃の長さになります。

⑧バストライン上に前中心線から左へ84cm÷8+6.2cm=16.7cmを取ります。

これが胸幅になります。

胸幅の線を、バストラインよりも上に向けて⑦で書いた線まで垂線を引きます。

胸幅を2で割った数値を出します。

この人は8.35cmになります。

胸幅の線よりも内側にバストポイントの印をつけます。

バストポイントは、バストライン上に前中心から8.35cm測り、さらに左へ0.7cmずらした位置になります。

⑨次に、胸幅線とバストラインが交差したところから、84cm÷32=2.625cm分左に印Fをつけます。

Fから後ろ身頃のDまでの距離を測り2等分します。

計算では48cm‐17.9cm‐16.7cm‐2.625cm=10.775cmになります。

バストライン上にこの印をつけます。

この印から0.5cm下へ移動したところから、ウエストラインに向かって垂線を引きます。

これが脇線になり、ここから右が前見頃、左が後ろ身頃になります。

⑩次に前、後ろの首回りと袖回りを書きます。

今回はダーツ入れ方のためえり部分は簡単に説明します。

この人の場合は胸囲から計算し、前襟ぐりはおよそ6.9cm、後ろ襟ぐりは7.1cmになります。

前襟ぐりの深さは7.4cmになります。

Aから後ろ襟ぐり分を、Bから前襟ぐり分それぞれ、内側に向かって襟ぐり分をとり印をつけます。

NP(ネックポイント)といいます。

前見頃は、前中心線上にBから7.4cm下がったところに印をつけます。

NPとこの点を緩やかな扇型になるようなカーブで書きます。

これが前襟ぐりの形になります。

⑪次に前見頃の袖回りです。

前の襟ぐりから22度の角度で、肩線を引きます。

肩線は、胸幅線よりも左へ1.8cm出るように引きます。

1.8cm出たところがショルダーポイント(肩先点)になります。

Fから、⑤で引いた上から8cmの線まで垂線を引きます。

ここをGとします。

Gからバストポイントまで線を引きます。

バスポイントを中心に、Gより左上に向けてダーツの角度を測ります。

角度は、84cm÷4‐2.5=18.5という計算をし、18.5度の角度で上に、同じ長さの線を引きます。

ダーツを取ったところと、ショルダーポイント結んで袖回りのカーブを描くように、曲線で結びます。

Gから脇線も、同じようにカーブで結びます。

この時にできた、細い扇形の線が胸ダーツとなります。

これで、前見頃の原型が出来上がります。

⑫後ろ衿襟ぐりは、Aよりも上に向けてカーブを引きます。

A点から右へ7.1cmとり、そこから上に2.4cm上がったところ印をつけます。

ここが後ろのNPになります。

AからNPに向けて緩やかなカーブを書きます。

これが後ろ襟ぐりになります。

後ろのNPから、長方形の上線に平行な線を引きます。

NPの位置で、この線に対して18度の角度で背幅線にむけて肩線を引きます。

後ろ肩線は、前肩線の長さに84cm÷32‐0.8を足した長さになります。

この場合、前肩線と後ろ肩線の長さに1.825cmの差が出ます。

この1.825cmが肩ダーツの幅になります。

Eから後ろ肩線に垂線を引き、そこから1.5cm分右にずれた肩線から、Eまで斜めの線を引きます。

そこからさらに、1.825cm右にずれたところから、Eまで線を引きます。

この2本の扇形の線が肩ダーツになります。

そのあとに後ろ肩先点から脇線にかけてカーブを引いて、後ろ身頃の原型が出来上がります。

シャツの型紙を作る時は、まず、胸ダーツと肩ダーツの入れ方をしっかりと学んで、原型を作るところから始めましょう。

シャツダーツの基本の入れ方

それでは、原型を元にシャツの型紙(身頃)を書いてみましょう。

まず、原型を前と後ろに切り離します。

シャツは、原型よりもさらにゆとりを出して作ります。

幅は2~3cm、長さは25~35cm下へ伸ばします。

シャツのデザインによって、お尻が半分隠れるくらいなら25cm、しっかり隠れる長さなら35cm長くします。

2cmでは狭いのでは、と思われるかもしれませんが、全部で4倍になりますので、8cm分がゆとりになります。

ゆったりとしたものが良い場合は、2.5~3cmゆとりを入れましょう。

さらに、前立てと言ってボタンが付く分前にも出します。

その分、襟ぐりと袖回りが大きくなります。

シャツの型紙を作る時は、原型通りのダーツでも良いですが、ゆとりが出た分少し細めにしてもいいです。

肩ダーツはそのままでも良いですが、生地によっては「いせこみ」と言ってダーツを入れずに、目立たないくらいのギャザーを寄せて、ダーツを消してしまうこともできます。

市販のシャツはこちらを取り入れています。

また、胸ダーツを少し細めにして、その分をウエストに移動するという方法もあります。

胸ダーツ分の半分をウエストに移動することで、ダーツの入れ方を極端なものから緩やかなものにすることができます。

特に女性のシャツは、男性よりも立体的になりますので、こういった入れ方をする方が、ラインのきれいなシャツを作ることができます。

さらに、シャツブラウスの場合は、脇線にカーブを入れることで、ダーツを少なめにすることもできます。

シャツの型紙を作る時は、原型を元に実際の生地ではどうなるかを考えながら、ダーツの入れ方も変えていきます。

ワイシャツやシャツブラウスは、これに衿と袖の型紙、デザインによってはカフスや胸ポケットの型紙が必要になります。

今回はダーツですので、衿や袖の書き方は省略します。

色々なシャツダーツの入れ方でデザインをしてみよう

ダーツは、このまま胸ダーツ・肩ダーツでも良いですが、デザイン性を入れるなら、ダーツを変形してみましょう。

CADがあると簡単にダーツの変形ができますが、ない場合は100分の1の原型を作ります。

いくつか同じものを作っておくとバリエーションが増えます。

次に、ウエストラインや肩、前中心など、好きな場所からバストポイントに向けて、放射線状に線を引きます。

入れてみたい線を切り、胸ダーツをたたみます。

例えば、バストポイントからウエストラインに向けて垂線を引いて、この線を切ったとします。

すると、胸ダーツをたたんだ分、ウエストに三角形の隙間ができます。

胸ダーツ分をウエストに移動した、ということになります。

これをダーツ移動と言います。

このように色々なところを切って胸ダーツをたたむと、ダーツや切り替え線で、平らな生地に丸みをつけることができます。

ダーツ分をタックやギャザーにすることもできます。

場所によっては、胸ダーツをたたむとかなり大きなダーツになってしまうところもあります。

この場合は、ダーツを2本にしたり、その分ギャザーにして、全体に分散していれることもできます。

他にも、切り替え線を入れて前見頃を2枚の生地に分けることで、ダーツ分を分散することもできます。

このようにダーツの入れ方で、シャツを色々な形にデザインすることができます。

シャツダーツの入れ方を知って型紙を作ろう

シャツの原型と型紙の作り方とダーツの入れ方のご紹介でした。

洋服は、和服と違いダーツを入れることで立体的な身体に沿わせています。

その考えを元にできているのが原型です。

原型のダーツの入れ方の基本とダーツ移動による応用の仕方がわかると、自分でオリジナルのデザインシャツを作ることもできます。

まずは原型を作り、デザイン画を描いて、他にはない自分だけのシャツを作ってみましょう。