お気に入りのジーンズをリペア!おすすめのやり方をご紹介!

ジーンズは長く付き合ってこそ、愛着も味わいも出てくるアイテムです。

ここは、他のアイテムとは大きく異なるところですね。

古くなる喜び、自分と一緒に成長するジーンズへの愛着はひとしおです。

そうなると、必ず向き合わなくてはならないのがダメージを負ってしまったジーンズのリペア・修理になります。

やり方は様々ですが、この試練を乗り越えて、本当の意味で愛着のあるお気に入りジーンズは誕生するのです。

不思議な魅力を持つジーンズ!

年代や性別を問わず、誰もが必ずといっていい程に持っているのがジーンズではないでしょうか。

それ程までに幅広い人気を誇るジーンズには、ジーニストと呼ばれるマニアが存在するほどに、一部には熱狂的な支持者がいるのです。

そこにはジーンズの持つ不思議な魅力が関係しているようです。

ジーンズは他の衣料アイテムとは少々異なる特徴があります。

それは、基本的にはNGとされる汚れやダメージがお洒落となることです。

これは本当に不思議な現象で、それを求めてあえてダメージを施すダメージ加工というものまでも存在するのです。

長年穿き続けたビンテージ感を表現するための加工なのですが、わざわざ穴を空けたり色落ちをさせたりと色々なやり方でユーズド感を作り出します。

このように、特徴的な側面を持ち愛されるジーンズですが、そのダメージがお洒落とはならず穿くことに支障が出てしまう場合もあります。

そうなると、そこはリペア・修理を行わなくてはなりません。

やり方も異なるジーンズのリペア!

まず、ジーンズのリペアにはどのような種類があるのでしょうか。

また、そのやり方もリペアの種類によって異なるのでしょうか。

前述のように、ジーンズはあえてダメージを与えてダメージを楽しむという変わった傾向があります。

しかし、それが度を越していたり、使用するのに支障をきたしてしまうような場合には、リペアをする必要があります。

そのリペアは主に「破れ」であり、そして「色落ち」もありますね。

破れの場合には、そのまま縫い付ける場合と当て布をして補強を行う場合とがあります。

ただ、破れの場合には補強を兼ねた当て布の補修を行うことが一般的になります。

また、色落ちの場合には、染め直しなど色を新たに付けていくことになります。

そして、このリペアもやり方によってはお洒落なダメージアレンジとしてファッションとして活用してしまうこともジーンズならではの特徴になりますね。

それでは、そのやり方を一つずつ見ていきましょう。

まずは破れからです。

ジーンズの股下破れはリペア必至

ジーンズの破れの中でも、腿や膝部分に起こる(起こす方が多いですが)破れは、お洒落としても人気が高いです。

しかし、望まれない破れもあります。

それが股下に起こる破れです。

実は、ジーンズのリペアで最も多いのが、この股下の破れ補修になります。

ジーンズの股下は、歩くなどの日常動作や、座ることにより生じる摩擦など、最も生地への負担が大きくかかる場所になります。

このことから自然発生する破れの場合には、もっとも頻度が高くなります。

股下の破れの場合には、腿や膝部分の破れとは異なり、残念ながらお洒落ダメージとはならないのです。

放っておけば、上述の日常動作で被害はより深刻になるうえに、下着が見えてしまうという危険性もあるので機能性を著しく失うことになります。

従ってこの場合にはジーンズにリペアを施していきましょう。

リペアのやり方は、縫い付けでは不可能な場合が多く、生地自体が劣化している場合が多いので、当て布を施して補修していきます。

また、同様にお洒落とされている腿や膝部分の破れも、お洒落の許容範囲を超えてしまう程に大きくなるとリペアを必要とします。

この場合にも、基本的には当て布をしたリペアになりますが、こちらではリペアをあえてお洒落に見せることも楽しめますね。

ジーンズに当て布を縫い付けるリペアのやり方!

それでは、具体的にジーンズのリペアのやり方を見ていきましょう。

まずは当て布を使ったリペアのやり方ですが、こちらは大きく分けると2パターン存在します。

ここでは、そのうちの1つである、当て布を縫い付けるやり方をご紹介しましょう。

ジーンズの裏側から補強も含めて当て布をあてがい、丁寧に縫い付けていく方法です。

縫い付ける方法は手縫いも良いのですが、ジーンズの場合にはミシンの使用をおすすめします。

硬いジーンズ生地の場合には、手縫いだとうまく施すことが難しいのです。

また、怪我の心配もあるので、なるべくミシンを使った縫い付けを行いましょう。

生地はジーンズ生地でもよろしいですし、市販されている接着芯という鞄用の修理生地もジーンズとの相性が良いのでおすすめです。

接着芯は裏側に糊が付いているので、アイロンでプレスするとある程度の強度でくっつきます。

リペア範囲より少し大きめに接着芯をカットして、アイロンで仮止めをして丁寧にミシンで縫い付けていけば完成です。

この時に使うミシン針は頑丈な太めのものを使用しましょう。

糸はジーンズ生地と同じような色合いの糸を使い、目立たないように仕上げてください。

なお、接着芯ではなくジーンズ生地の場合には、当て布がずれないように工夫をして行いましょう。

ジーンズへの当て布をミシンを使わずに施すやり方!

前項で、ジーンズにミシンを使って当て布を縫い付けるリペアのやり方をご紹介しました。

しかし、ご自宅にミシンがなかったり、裁縫が面倒という場合もありますね。

そんな場合でも対応可能な方法をご紹介します。

【アイロンパッチ】

前項の接着芯も実はこちらでも対応できるのですが、このアイロンパッチ専用の修理アイテムがあるのです。

それが「デニムひざあて」という商品になります。

デニムの裏側から熱で溶けだす特殊糊の付いている側を下(生地に当て)にして、アイロンでプレスしてくっつけてしまうという非常に便利で簡単なアイテムになります。

縫い付け程ではないですが、充分な強度も保てるようですよ。

100円ショップでも、類似のものがあるようですね。

また、これと同様のアイロンパッチ効果のある粘着テープもあります。

余ったジーンズ生地などの特殊糊が付いていない布を当て布として使う場合には、こちらの粘着テープを使って対応することが可能です。

こちらは、専用のものとは異なり、粘着テープをまんべんなく施すという手間がかかりますが、お好きな生地を使ってリペアを行う場合には良いですね。

このようにミシンや裁縫道具がなくてもアイロンさえあれば、股下破れのリペアを行うことができるのです。

さらに、アイロンも無い場合には、布用の接着ボンドを使って当て布をくっつけるやり方でも対応することができます。

布用ボンドは、専門店などで様々な種類のものがありますので、一本持っておくと便利かもしれません。

色落ちしたジーンズのリペアのやり方!

最後に、ジーンズにおけるもう一つのダメージである、色落ちに対するリペアのやり方をご紹介します。

色落ちの場合にはそれをお洒落ととらえれば、全体色落ちでも部分色落ちでもリペアせずにお洒落として楽しんでしまって構いません。

リペア方法としては、全体的な色落ちの場合にはジーンズ自体の染め直しを行ってしまいましょう。

こちらも「PAC FABRIC DYE」に「DYLONマルチ」など、専用の商品が販売されています。

やり方も、お湯で染料剤を溶かして染料液を作り、そこに着けてまんべんなく着色を施すという至ってシンプルな方法で、ご自宅でも簡単に行うことができますよ。

色を全く変えて遊んでみたりするのも楽しいかもしれませんね。

部分的な色落ちの場合には、布用の塗装スプレーやペンキ、マーカー、絵の具などで部分的な塗装を施す方法になります。

しかし、こちらの場合には、もともとのジーンズの色との兼ね合いが難しいため、調整ができる布用絵の具が便利かもしれません。

また、上記の全体染め直しや、反対に全体を脱色してしまうというのも、お洒落アレンジ兼リペアの一つの方法として考えられるかもしれません。

そうすれば、部分的変色では無くなることと、いつもと違うジーンズへ変身させることが可能になります。

お気に入りのジーンズはリペアして長く付き合いましょう!

今回、ジーンズのリペアについて、種類とそのやり方をご紹介しました。

ジーンズは非常に特殊なアイテムで、ダメージをお洒落として楽しむことができるのですね。

その分、長く付き合えることと、深い愛着が持てるのです。

しかし、それでもジーンズとの長い付き合いの途中にこのリペアは必ず訪れます。

もしそうなったらしっかりとリペアをして、楽しいジーンズライフを続けてみてくださいね。