セーターを手編みで簡単に作るには?道具や編み方をご紹介

目次 1 手編みのセーターができる大まかな流れを簡単に知っておこう2 セーターを編む前に手編みの種類を知っておこう!3 簡単に手編みのセーターを作るなら!必要な道具をそろえよう4 セーターの手編み方法 […]

手編みのセーターができる大まかな流れを簡単に知っておこう

手編みの小物と違って、セーターとなるとかなりの手間がかかって、簡単ではないと考える方は多くいることでしょう。

そこで、セーターを手編みする場合の大まかな流れを知っておくと、意外に挑戦しやすくなるかもしれません。

イメージしやすいようにその流れを見ていきましょう。

①パーツごとに編む

編む部分は、前身ごろ、後ろ身ごろ、袖をそれぞれ別に編んでいきます。

②アイロンをかける

編み終わったそれぞれのパーツを、スチームアイロンを当てて端の丸まりを平らに伸ばします。

その際は、直接当てずに、わずかにアイロンを浮かせてたっぷりとスチームを当てるのがポイントです。

③パーツをつなげる

それぞれできたパーツを、綴じ針を使ってつなぎ合わせていきます。

④全体的にアイロンをかけて仕上げる

綴じた糸の始末をきちんとしたら、仕上げにスチームアイロンをかけて完成です。

上記の手順のなかでも、一番時間も手間もかかるのは「①」の手順でしょう。

編み方を決めたら、サイズを決めてしっかりと編まないと仕上がりに誤差が生じます。

そのため、初めは無料の編み図や、書店で販売されている本などのサイズに合わせて手編みすると、比較的簡単にできるのでおすすめです。

セーターを編む前に手編みの種類を知っておこう!

簡単に手編みのセーターを作る流れをお話ししましたので、次はセーターを作る際にどの編み方で作るのかについて考えていきましょう。

それによって、使う道具が変わってきますので、どの編み方を選ぶかが肝心です。

〇棒針編み

セーターの手編みによく選ばれる編み方が、棒針編みでしょう。

棒針編みの編み方の中でも、表目と裏目を組み合わせたメリヤス編みは、小物からセーターなどの大物にも使え、簡単にできるので編み物初心者にはおすすめです。

また、棒針編みは編み目全てが編み針にぶら下がっているので、編み目が数えやすいのもメリットといえます。

〇かぎ針編み

かぎ針編みは糸を引っかけるフックのついた、短めの編み針を使って編んでいく編み方です。

編み針1本で編めるため、作業も持ち運びも簡単にできるのが特徴です。

編み地がしっかりして厚みが出るので、セーターを編むときには単調なパターンではなく、透かし模様などを入れると軽い印象を作り出せます。

〇アフガン編み

アフガン編みは棒針とかぎ針を足したような、1本の編み針を使用する編み方です。

あまり一般的な編み方ではなく、編み針や編み図が入手しにくいのが難点といえます。

初めて手編みのセーターを作るなら、棒針編みかかぎ針編みを選ぶのがおすすめといえそうです。

簡単に手編みのセーターを作るなら!必要な道具をそろえよう

まず、セーターを手編みするためには、必ずなくてはならないのが編み針と毛糸です。

編み針の選び方は、毛糸の太さや使う人の編み方の力加減でも多少変わってきます。

棒針編みで初めて手編みするなら、太い糸と太い針を使って編むのが簡単に編み進められておすすめです。

編み針は12号前後で、片側の先端に滑り止めの玉がついたもので編むとよいでしょう。

毛糸については、並太から極太くらいまでのものを選ぶとよいでしょう。

また、かぎ針編みなら、初めて手編みをする場合は、編むフック部分が金属製のもののほうが毛糸の滑りがよくおすすめです。

さらに、持ち手の部分がシリコンなどで覆われているタイプのかぎ針を選べば、長時間編み物をしても疲れにくく、手にも負担がかからないといいます。

次に、セーターといった大物の編み物の場合、完成後着る人物に合わせてサイズを決めなければならないので、そのサイズを測りながら編む必要があり、メジャーや定規も必要な道具です。

ゲージや型紙、編んだサイズを測るためにも、用意しておきましょう。

最後に、セーターはパーツに分けて後々つなぎ合わせる必要があるので、その際に使う綴じ針も用意します。

毛糸用の針穴が大きい、綴じ針をいくつか選んでおきましょう。

そのほか、必要に応じて編み目を数えるのに便利な、目数リングや段数マーカーといったアイテムを準備するとよいでしょう。

セーターの手編み方法が決まったら!前準備をしよう

セーターの手編み方法を決めたら、手編みをする前の段取りを簡単に説明していきましょう。

まずは、セーターを着る人物のサイズを測ります。

寸法を測るのは、肩幅、着丈、身幅、肩から手首までの袖丈を測っておくとよいでしょう。

着丈に関しては、後からでも脇から下の部分を、長く編んだり短く編んだりすれば微調整できます。

次に、準備した編み針と毛糸を使って、四角く試し編みをします。

この試し編みの編み地が、目と段の数の目安であるゲージです。

ゲージは一般的に、10㎝四方の中に何段・何目入っているのかで決まります。

毛糸の紙ラベルにも目安のゲージが記載されていることが多いので、参考にするとよいでしょう。

最後にセーターの編み図を準備しましょう。

市販されている本や、ネットで見つかる無料の編み図を参考にしてお手本にするのが無難です。

どちらの場合でもいえることですが、本や無料編み図を参考にして毛糸の太さを同じにして選んだとしても、実際に手に取ったものと違うことはよくあることです。

そのような際には、毛糸玉1個分の重さと糸の長さを基準にします。

この2点が合うようならば、参考の編み図と違う毛糸を使用しても同じくらいのセーターが完成するはずです。

初めてでも簡単にできるメリヤス編みでセーターを作ってみよう

こちらでは、初心者でも簡単な棒針編みを使った、メリヤス編みでセーターを手編みする手順をご紹介していきます。

編み進め方のおすすめは、後ろ身ごろ、前身ごろ、袖の順です。

まずは後ろ身ごろを編んでいきますが、決めたサイズとケージで割り出した目数の作り目をするところから始めます。

作り目のやり方は、棒針と指を使って作る方法と、かぎ針を使って必要な目数の鎖目を編んで(捨て糸)、そこから棒針で拾って作る方法の2種類があります。

初めての場合はかぎ針を使った方法のほうが分かりやすくおすすめです。

そこから、身幅を編み進め、脇の下まで編んだら袖部分の減らし目をして、袖をつける部分を作っていきます。

さらに襟まで編み、減らし目と休み目で両肩を編めば完成です。

休み目は「ほつれ止め」や別の棒針にとっておくとよいでしょう。

次に前身ごろを編みますが、後ろ身ごろと基本は同じです。

ポイントは袖口の減らし目まで、後ろ身ごろと合わせることです。

また、襟口の減らし目は大きめに作ると仕上がりがきれいになりますよ。

前後が編み終わったら、かぎ針を使って肩部分をつなぎ合わせます。

最後に袖を編み進めます。

身ごろと同じように、捨て糸で作り目をして袖を編んでいきます。

袖下のラインを増し目で編み進め、袖ぐりまで編みます。

身ごろの袖口まで編み進めたら、今度は袖山を減らし目で編んでいき完成です。

セーターの全パーツを手編みしたら綴じて仕上げよう

最後にセーターの仕上げ方を簡単にお伝えしていきましょう。

セーターの全部のパーツが手編みし終わったら、それぞれを毛糸用の縫い針を使って綴じていきます。

綴じ方はどのような編み方でも、同じ段同士が繋がるようにジグザグで綴じ合わせるのがコツです。

綴じた糸端の始末の仕方は、毛糸用の縫い針で表地に響かないように、裏目に絡めていくとよいでしょう。

また、裾部分と袖ぐりにゴム編みを編む仕上げも残っています。

綴じ合わせたら、捨て糸をほどきながら、棒針に目を拾います。

表目と裏目を交互に編むとゴム編みとなり、裾部分と袖ぐりが完成します。

このとき、裾も袖ぐりも輪の状態なので、輪針か4本針で仕上げましょう。

セーター本体を編んだ針よりも2号ほど細い針で編むと、上手く仕上がります。

簡単な説明ではありますが、これで手編みのセーターが完成です。

文字だけで分かりにくい場合には、動画でそれぞれの仕上げ方が見られ、イメージしやすくなるのではないでしょうか。

そちらも参考に見てみるとよいかもしれませんね。

手編みのセーターにチャレンジしてみよう!

大まかではありますが、手編みのセーターを作る手順や、前準備、必要な道具、編み方などについてお伝えしました。

ざっくりとでも手編みのセーターを作る手順が分かれば、挑戦しやすくなるのではないでしょうか。

初めて作るなら、単純なメリヤス編みで手編みのセーターにチャレンジすることをおすすめします。

それだけでも十分素敵な手編みのセーターが完成するはずですよ。