男らしさを求める男性や、メンズライクを好む女性から人気のアウターがあります。
それは、ライダースジャケットです。
ワイルドにもフォーマルにも着こなせるため、1着持っていると幅広いコーディネートが楽しめます。
しかし、「ライダースジャケットは冬寒い」と、耳にしたことはありませんか?
そこで、ライダースジャケットが寒いと言われている原因や、寒さ対策などをお伝えします。
いろいろなタイプがあるライダースジャケット
ライダースジャケットと聞いて、みなさんはどんなアウターを思い浮かべるでしょうか。
ライダースジャケットのライダースとはオートバイに乗るライダーを指し、そのライダーたちに向けてデザインしたジャケットのことです。
そんな革製のライダースジャケットは、いろいろなタイプに分けられます。
●シングルタイプ
正面にファスナーが取り付けられているタイプ。
シンプルなデザインです。
●ダブルタイプ
非対称のファスナーが取り付けられているタイプ。
ボタンやポケットといった装飾が施されています。
●アメリカジャンパー
通称アメジャンは、ショート丈でベルトが前に付いているタイプ。
袖の付け根にリブがあるため、腕が動かしやすいシルエットです。
●ロンドンジャンパー
通称ロンジャンはロング丈でスリムなデザインで、サイドにベルトが付いているタイプ。
ファッションブランドでは、ロンジャンのシルエットを採用していることが多い傾向です。
ライダースジャケットといっても、こうしたタイプに分けられています。
では本題の、「ライダースジャケットは冬寒いのか」という問題についてみていきましょう。
冬は寒いライダースジャケット?!
オートバイに乗るライダーに向けてデザインしたジャケットと聞けば、冬のツーリングも寒いわけがないだろうと思うことでしょう。
見ためからしても重厚で、風を通さなそうな印象ですよね。
しかし、ライダースジャケットの素材である革は、一概にも保温向きとは言いきれません。
冬の冷たい風によってライダースジャケットが冷えてしまうと、ジャケットを通して体温が奪われてしまう現象が起こります。
ここで疑問になるのは、ライダースジャケットに使われている革によって、防寒性は変わるのかということです。
ライダースジャケットに使われている革は牛革や水牛、馬などですが、どれも防寒性は低いと言っていいでしょう。
やや防寒性が期待できるとすれば羊革です。
ただし、真冬に羊革のライダースジャケットだけでは十分であるとはいえないため、ある程度の防寒対策が必要になってきます。
寒い冬はあたたかい肌着で防寒対策
防寒性は低いといわれても、冬でもライダースジャケットを着たいですよね。
そんなときは、ほかのアイテムを併用して寒さ対策をしていきましょう。
まずご提案したいのは、冬になると店頭に並ぶ発熱インナーを着用することです。
いろいろな会社から独自の商品が販売されていますが、どんな商品があたたかいのでしょうか。
発熱インナーで使われている素材別に特徴をみていきましょう。
◯蓄熱保温素材
繊維に練り込まれた物質によって衣類の表面があたたかくなります。
また、体温を外に逃しにくいため、保温性も期待できる素材です。
◯遠赤外線放射素材
遠赤外線を放射する繊維が織り込まれている素材です。
◯吸湿発熱素材
人体からの汗や水蒸気に反応してあたたかくなる素材です。
しかし、汗や水蒸気が引くと寒いと感じてしまうのが難点です。
次に、肌着に使われている繊維にも注目してみましょう。
◯天然繊維
速乾性は期待できませんが、吸収性に優れています。
肌が弱い方は、綿やシルク、ウールなどの天然素材でできている肌着がおすすめです。
◯再生繊維
レーヨンなどの再生繊維は吸収性に優れ、肌触りがいいのが特徴です。
◯合成繊維
アクリルやポリエステルなどの合成繊維は、カビや害虫に強い性質です。
ただし、静電気が起きやすいのが難点です。
寒い季節はライダースジャケット×パーカーでコーディネート
冬場のライダースファッションとして、いくつかのコーディネートをご紹介しましょう。
もちろん、寒さ対策にもつながるコーディネートです。
●ライダースジャケット×パーカー
寒いときは、あたたかいパーカーとコーディネートしてみましょう。
おしゃれに着こなすポイントは、ライダースジャケットのサイズ感とパーカー選びです。
ライダースジャケットの着丈は、腰骨あたりの物を選びましょう
バックスタイルを確認したとき、ライダースジャケットとパーカーの着丈の差が5cmくらいを目安にするとバランスよく着こなせます。
合わせるパーカーはしっかりとした生地で程よい厚みがある物を選び、ライダースジャケットの引き立て役になるようなアイテムがいいですね。
フリース素材のパーカーであれば、寒い冬の間もライダースファッションを楽しめます。
ただし、タイトすぎてしまうと窮屈にみえてしまうため、ライダースジャケットを前開きにして着用しましょう。
冬に真似したいライダースコーディネート
続いてご提案するのは、シャツとニットのコーディネートです。
シャとニットを重ね着するコーディネートもあわせてご覧ください。
●ライダースジャケット×シャツ
上品さを加えたいときは、ライダースジャケットとシャツの組み合わせがおすすめです。
カジュアルスタイルに仕上げたいときは、ストライプやギンガムチェックなど柄シャツを合わせてみてもいいでしょう。
程よいカジュアルダウンがおしゃれにきまります。
●ライダースジャケット×ニット
ハードな印象のライダースジャケットにニットをコーディネートすると、やわらかい印象を与えてくれます。
ニットはシンプルなアイテムでバランスをとりましょう。
首元が寒いときは、タートルニットと合わせてみてもいいでしょう。
●ライダースジャケット×シャツ×ニット
シャツにニットを重ね着し、ライダースジャケットを羽織るコーディネートもおすすめです。
寒い冬でも重ね着しているためあたたかく、おしゃれにきまります。
チェックシャツにグレーニット、ホワイトシャツに赤ニットなど、スッキリとしたサイズ感のアイテムを使い、スタイリッシュに着こなしてみましょう。
ライダースジャケットのお手入れ方法
寒い冬でもライダースファッションをとり入れたいときは、あたたかく過ごせるアイテムを使っておしゃれに防寒対策をしていきましょう。
革でできているライダースジャケットは、着れば着るほど馴染んできます。
そんなライダースジャケットを長年愛用していくためには、お手入れが欠かせません。
最後に、ライダースジャケットのお手入れ方法をお伝えしましょう。
まず、ライダースジャケットを着て帰宅したら、優しくブラッシングを行います。
ライダースジャケットについたホコリや汚れを落とすためだけでなく、カビの発生を防いでくれますよ。
ブラシは革を傷めない馬の毛で作られたブラシがおすすめです。
ブラッシングは、ライダースジャケットを着用したあとに必ず行いましょう。
もしもブラッシングで落ちない汚れがあったらクロスなどを使って乾拭き、またはぬるま湯につけたクロスを絞って拭いてみてください。
そして、ライダースジャケットの乾燥が気になりはじめたら、完全に汚れを落とした後に布に少量のオイルを染み込ませ、ライダースジャケットの表面を拭いていきます。
オイルをつけ過ぎないように注意しながら、軽くポンポンと叩きながら塗ってください。
最後に乾拭きをして完了です。
毎日オイルを塗ってしまうと革を傷める原因となってしまうため、季節の変わりめにお手入れしてあげるといいでしょう。
長期間保管するときは除湿剤を入れて、綿100%の布を掛けて保管してください。
寒いときはあたたかいアイテムで対策
冬でもライダースジャケットを着たい場合は、あたたかいアイテムを使って対策していきましょう。
発熱インナーや厚手のパーカー、重ね着などで、おしゃれに防寒してみてください。
合わせるアイテムによってワイルドファッション、カジュアルファッションなど、幅広いコーディネートが楽しめるのも魅力です。
長年愛用していくためにも、革のお手入れを忘れずに行いましょうね。