近年注目度の高いアウターとして、ライダースジャケットがあげられます。
ライダースと一口に言っても、形や使われている素材によっても印象が変わります。
そこで、こちらの記事では、本革のライダースジャケットをコーディネートに取り入れたいメンズ向けに、ライダースジャケットの詳細や、人気でおすすめのブランドについて取り上げていきます。
これからライダースジャケットの購入を検討しているのであれば必見ですよ。
ライダースジャケットとはどのようなもの?
そもそもライダースジャケットとは、どのようなもののことをいうのでしょうか。
その名から想像できるかもしれませんが、バイクを愛用するライダーが着ているジャケットのことです。
本革でつくられたジャケットでも様々な種類がありますが、なかでも有名なのはライダースジャケットとフライトジャケットで、ファッションとしても広く取り入れられています。
ライダースジャケットの形にはいくつか種類があります。
◯シングルライダース
前開きを閉じるファスナーが正面についているのが特徴で、シャツでいう所のスタンドカラーのような首回りになっています。
首回りがすっきりとしていることから、キレイめのコーディネートに合わせやすくスマートな印象を与えられるでしょう。
初めてライダースジャケットに挑戦する場合にもおすすめといえます。
◯ダブルライダース
前開きを閉じるファスナーが斜めになっているのが特徴で、ロックなテイストにしたいときや男らしさを出したいときにおすすめの形です。
ファスナーを閉じても襟元が開いているので、中に着るインナー選びでも印象が変わります。
ジャケットを着ているだけでインパクトがあるので、インナーはシンプルなものにするとまとまりやすくなります。
襟まわりだけでなく、丈やフィット感、装飾でも呼び名が変わることがあります。
◯アメジャン
アメリカジャンパーの略で、裾に腰ベルトが付けられており、ルーズフィットで丈が短めなのが特徴です。
◯ロンジャン
ロンドンジャンパーの略で、裾にベルトが付けられておらず、スリムフィットで丈が長めなのが特徴です。
ライダースに使われる本革素材には何がある?
では、こちらでライダースジャケットに使用される、主な本革の素材について見ていきましょう。
◯牛革(カウハイド、ステアハイド、カーフスキン、キップスキン)
世間で流通しているライダースジャケットで多く採用され、メジャーな素材の本革です。
牛の年齢や性別によりその名称が変わってきます。
生後6か月以内の子牛の革はカーフスキン、生後6か月から1年の子牛の革をキップスキン、出産を経験した大人のメス牛の革はカウハイド、大人のオス牛の革はステアハイド、といった具合です。
牛の年齢が若いほど柔らかく傷が少ないので、高級な本革といえるでしょう。
一般的には大人の牛の頑丈で厚いカウハイドなどが、ライダースジャケットに多く使われています。
着心地を重視したいのならカーフスキンやキップスキンがおすすめの素材です。
◯羊革(シープスキン、ラムスキン)
羊革は牛革よりも柔らかく薄いのが特徴で、牛革と同様に年齢によって呼び名が変わります。
生後1年以内の子羊の革をラムスキンといい、1年以上になるとシープスキンと呼ばれます。
また、シープスキンはフランス語ではムートンと呼ばれ、冬用ブーツの素材としてご存知の方も多いでしょう。
肌触りと着心地が良いので、キレイめな着こなしにおすすめの素材です。
まだまだあるライダースの本革の素材!
さらにライダースジャケットに使われる、本革の素材をご紹介します。
◯山羊革(ゴートスキン、キッドスキン)
山羊革は、凹凸のある手触りが特徴で、個性的な本革の素材です。
柔らかくて軽いうえに摩耗耐性があって強度もあるため、バランスが取れているといえます。
子山羊の革をキッドスキン、大人の革をゴートスキンと呼びます。
◯馬革(ホースハイド、コードバン)
馬を乗り物としていた昔よりも、馬革の生産数は減少しており貴重な本革の素材となってしまいました。
馬革でもホースハイドは、繊維は荒く牛革に比べると強度が落ちるものの、柔軟性に優れしなやかです。
伸びが少なく、ライダースジャケットをはじめとした衣料向けに使用されます。
コードバンは馬のお尻の部分の革で、別名革の王様などとも呼ばれ、希少価値が非常に高く高価です。
ホースハイドは外側へ伸びていく繊維の性質がありますが、コードバンは内側へ収縮する性質を持ちます。
さらに、コードバンは鞭で打たれることで固くなり、強度が高く牛革の3倍あるともいわれています。
使い込むにつれ光沢感が増していくという特徴もあります。
次項では、ライダースジャケット選ぶうえで、おすすめの選び方について見てきましょう。
本革を使ったライダースジャケットのおすすめな選び方は
前項までのお話をふまえて、ライダースジャケットのおすすめの選び方を考えていきましょう。
◯襟の形やシルエットから選ぶ
ライダースジャケットは大きくシングルかダブルに分けられますね。
キレイ目でシンプルに着こなしたいならシングル、より男らしく着こなしたいならダブルを選んでみましょう。
腰のベルトの有無もポイントですね。
◯本革の素材から選ぶ
はじめは多く流通している牛革のもので、カウハイドあたりがおすすめです。
着心地や肌触りを重視したいのであれば、羊革や山羊革を選んでみても良いでしょう。
◯コーディネートに合わせてカラーを選ぶ
最初に購入するのであれば、合わせやすい万能色のブラックを選ぶのがおすすめです。
手持ちの服や好みの色合いによっては、ダークブラウンなど暖色に合わせやすい茶系も視野に入れてみましょう。
◯サイズの選び方
サイズはゆとりを持たせずにジャストサイズを選ぶのがおすすめです。
体型に合ったサイズを選ばないと、場合によっては野暮ったい印象になってしまうことがあります。
特に肩幅のサイズは重要なので、選ぶ段階でしっかりとしたフィット感があるものを選びましょう。
本革は着はじめは硬く動きづらいかもしれませんが、着ていくうちに柔らかくなり体型にあっていくものです。
それを見越してぴったりのサイズを選ぶのがポイントです。
本革のライダースジャケットを取り扱うおすすめブランド
では、こちらでは本革のライダースジャケットを取り扱う、人気で代表的なおすすめのブランドについてご紹介ましょう。
◯ショット
1913年ニューヨーク発のブランドで、ライダースジャケットといえばショット、というほど有名ですね。
世界的ロックミュージシャンも愛用し、定番モデルで通称「ワンスター」の613はダブルライダースジャケットの代表格です。
◯バンソン
1975年ボストンで創業したバンソンは、品質にこだわった製品づくりが特徴です。
重厚感がありつつも上品な印象を演出できる、独特の光沢がある高品質なジャケットが魅力です。
バンソンの代表的な定番モデルはC2ダブルライダースジャケットでしょう。
◯ジェームズ・グロース
イギリスを代表する老舗ライダースジャケットブランドのジェームズ・グロースは、1876年創業で一度1971年に終了し、2015年に時を超えて復活しました。
中でも、ジェームズ・グロースのシングルライダースジャケットは、細身でやや丈が長めなことから上品な着こなしとも相性良好です。
この他にも代表的な有名ブランドはまだまだありますので、気になる方は調べてみてくださいね。
本革以外の素材や身近なブランドで手軽に挑戦するのもおすすめ!
「本革でなくても手軽にライダースジャケットを取り入れたい」と考える方は、他の素材も検討してみてもいいかもしれません。
素材が本革以外のジャケットには下記のようなものがあります。
・合皮
・デニム
・モールスキン
・ジャージー素材
このような素材を、ショットのような有名ブランドでも取り扱っており、低価格なため、普段のコーディネートに取り入れるハードルが低くなりますね。
また、前項で紹介したおすすめのブランド以外で、10万を切るような本革のライダースジャケットを取り扱っている場合もあります。
例をあげますと、ナノ・ユニバースやユナイテッドアローズ、アーバンリサーチといったブランドでもお手軽価格のライダースジャケットが見つかるでしょう。
一度チェックしていただいて、お好みの素材やブランドのものを探してみてください。
ライダースジャケットを選ぶならまずは本革がおすすめ!
ライダースジャケットに使われる本革の素材や、選び方、代表的なブランドなどについてご紹介してきました。
最初に手にするなら、やはり本革のものを1点は持っておきたいですね。
手に取りやすい牛革や、カラーはブラックがおすすめです。
こちらの記事を、お気に入りの1点を見つけるためにぜひお役立てくださいね。