昨今、夏にクールビズを取り入れる企業が増えてきています。
クールビズでは、ノーネクタイや通気性の良いジャケットを着るなど、普段よりも軽装にすることが認められています。
しかし、ビジネスシーンでは最低限のマナーを守る必要があります。
そこで今回は、夏に着るジャケットに注目し、おすすめのジャケットやコーディネートについてお話ししていきましょう。
ビジネスでは注意が必要!夏のジャケット事情
昨今では夏にクールビズを取り入れる企業が多く、昔と比べると軽装で仕事をこなす人を多く見かけるようになりました。
クールビズはエアコンを28度の室温になるように設定した時、その環境で働く際に「快適に過ごせる服装」が目安となります。
ノーネクタイやノージャケットなど、服装の可否は会社によりさまざまです。
では、クールビズ時にジャケットを着用する場合、どのようなジャケットが適しているのでしょうか。
まず注意していただきたいのは、ビジネスシーンでは「ラフすぎる服装はNG」だということです。
いくら軽装が認められていたとしても、素材や柄によっては、着ているジャケットがラフに見えてしまうことがあります。
ラフな服装はカジュアル感が強くなり、ビジネスシーンには向いていません。
カジュアルなジャケットはスマートな着こなしができないだけでなく、仕事をこなす上で、まわりに頼りない印象を与えてしまうこともあります。
そのため、夏でもビジネス向けのジャケットをきちんと選び、スマートに着こなすことが大事なのです。
ビジネスシーン向きの夏のジャケットのポイントとは?
夏のクールビズ時にジャケットを着用する場合、どのようなジャケットを選んだら良いのでしょうか。
ここでは選ぶべきポイントを押さえていきましょう。
●テーラード型を選ぶ
ジャケットはノーカラー型やショールカラー型でなく、テーラード型を選びましょう。
ビジネス向きのジャケットは上襟と下襟がきちんと別れ、胸の前で折れ曲がっているものが望ましいです。
ラペル幅が細いものはカジュアルな印象が強いため、程よく幅のあるものを選んでください。
●ボタンの数は2つか3つを選ぶ
ジャケットがシングルの場合、ボタンが4つかそれ以上のものをよく見かけます。
しかし、ボタンが多いジャケットはVゾーンが狭くなる関係で、カジュアル感が強く出てしまいます。
ボタンの数は2つか3つのものを選び、段返りのタイプにすると良いでしょう。
●皺になりにくい素材
夏は暑さゆえに、ジャケットを脱いで持ち歩くことも多くなります。
この時、皺ができにくい素材のジャケットなら、コンパクトにまとめておいても気になりません。
皺がついたジャケットはだらしない印象を与えるため、皺が付きづらいジャケットを選ぶのが良いでしょう。
夏のビジネス用ジャケットの素材でおすすめは何?
先ほどは、夏にビジネスシーンで着用するジャケットのおすすめポイントをご紹介しました。
ここでは、ジャケットの素材としておすすめのものをご紹介していきましょう。
●コットン
コットンとは綿のことを言い、1年中使用できる肌触りの良い素材です。
一見してカジュアルなイメージがありますが、昨今ではテーラード仕立てになったきれい目のジャケットも多く販売されています。
吸水性が高く、夏は涼しく感じるため、おすすめの素材です。
●リネン
リネンとは麻のことで、夏ならではの素材であると多くの方に認知されています。
通気性が良いため蒸れづらく、ハリが強いため肌に張り付くことがありません。
触った時にひんやりと冷たく感じるため、夏のジャケットにピッタリの素材だと言えます。
●ジャージー
ジャージーとは薄手の編み生地のことを言います。
通気性・収縮性に優れているため、夏でも涼しく着やすいジャケットです。
素材が柔らかいため、明るい色よりも暗い色の方がきれい目な着こなしができるでしょう。
夏のビジネス用ジャケットは涼しげな印象の色にする!
夏のビジネス用ジャケットのおすすめ素材を踏まえたところで、ここでは色について考えていきましょう。
夏は蒸し暑いため、ビジネスシーンにおいて爽やかな印象を大切にしたいものです。
それには、「グレー」や「ブルー」などの「涼しげな色」を選ぶのがおすすめです。
ジャケットを着用すると、ただでさえ相手に暑苦しい印象を与えてしまいがちです。
それを軽減させるために、目の錯覚を利用して涼しい印象に変えてしまいましょう。
ジャケットの素材によっておすすめする色は異なりますが、ジャケットがカジュアルに見えないようであれば、青系の淡色にすると良いでしょう。
柄はなしにして、無地のジャケットにしてください。
また、会社の決まりで明るいブルーが難しいなら、せめて紺を選びましょう。
紺は黒よりも軽い印象になるため、暑苦しさを軽減させることができますよ。
夏のビジネス用ジャケット!おすすめの生地ブランドをご紹介
ここでは、夏のビジネス用のジャケットにおすすめな生地ブランドをご紹介していきます。
【Ermenegildo Zegna(ゼニア)】
1910年に創業した、高い品質を誇る服地ブランドです。
春夏用として開発された「COOL EFFECT(クールエフェクト)」は人気モデルで、生地の表面温度を10度下げることを可能としています。
これは太陽光を反射させる特殊なトリートメントをウールに生地染めすることで可能となり、それとともに通気性もアップさせています。
【Loro Piana(ロロピアーナ)】
ロロピアーナの「SUMMER TASMANIAN(サマータスマニアン)」も春夏用として人気の高いジャケットです。
タスマニアンは、オーストラリアのタスマニア島に生息する、メリノ羊の毛からできています。
この羊毛は「メリノウール」と呼ばれ、非常に繊維の細い「スーパー150’s」と呼ばれる羊毛繊維で、希少価値の高い生地になります。
この生地を使ったジャケットは大変軽量で、きれいなドレープも魅力の1つです。
またウールならではの復元力により、皺になりにくい優れたジャケットです。
夏のビジネスシーンでジャケットに合わせるシャツのおすすめは?
夏のクールビズではノーネクタイを取り入れる企業が多いですが、ジャケットに合わせるシャツに悩む人も多いのではないでしょうか。
ここでは、夏のジャケットに合わせるビジネス用シャツのおすすめをご紹介していきましょう。
●ボタンダウンシャツ
ノーネクタイの場合、「ボタンダウンシャツ」との相性が良いです。
ボタンダウンシャツとは、襟の先にボタンがついており、シャツに止めることで襟立ちが良くなるシャツのことを言います。
ノーネクタイでも襟に存在感があるので、おしゃれに着こなすことができるでしょう。
普通のシャツとは印象が違うため、1つは持っておきたいシャツです。
●色・柄のあるシャツ
上に着用するジャケットは無地が望ましいですが、中に着るシャツはストライプやチェックなどの柄シャツがおしゃれでおすすめです。
ただし控えめな色味にするように注意しましょう。
またジャケット同様、涼しげな印象になるブルー系のシャツがおすすめです。
特に淡い系統のブルーでコーディネートをまとめると、きれい目で涼しげな印象にすることができますよ。
夏のビジネスシーンではビジネスマナーを守ったジャケット選びをする!
夏のクールビズ時、ビジネスシーンでジャケットを着用する際は、カジュアル過ぎないものを選ぶ必要があります。
カジュアル感が強いとまわりに頼りない印象を与えてしまう可能性があるため、慎重に選ぶことが重要です。
また、ジャケットはテーラード型で、ボタンは2つか3つを選び、また皺になりにくい素材を選びましょう。
可能であれば色は青系や淡色を選び、爽やかな印象を演出することをおすすめします。
カジュアルになりすぎないジャケットを選び、ビジネスマナーを守って活用してくださいね。