ジャケットにはさまざまな種類がありますが、男性的でワイルドな「ライダース」がおすすめです。
昔から定番のジャケットで、かっこいいイメージが強く、憧れを持っている男性も多いでしょう。
しかし、ライダースは存在感が強いため、いざファッションに取り入れるとなると、コーディネートが難しいイメージがあります。
また、他のジャケットと比べて着丈が短いため、インナーに何を合わせるのか悩むところです。
そこで今回は、ライダースについて詳しくお話しするとともに、おすすめのインナーや、ライダースの選び方などをご紹介していきましょう。
ジャケットの定番!ライダーズとは?
まずは、ライダースとはどのようなジャケットなのか見ていきましょう。
ライダースとは、オートバイやハーレーのライダーが着用しているイメージが強い、革でできたハード系のジャケットのことを言います。
少し着丈が短い、また男性的で無骨なイメージがありますが、近年では女性にも人気の高いジャケットです。
春、秋、冬と長期間着用できるため、1つ持っていると活用できるでしょう。
また、定番のジャケットなので流行り廃りがなく、長く愛用することができます。
ライダースは、主に2つの種類に分けることができます。
●シングルライダース
シングルライダースは、フロントジップが1つあるだけのシンプルなデザインです。
サイドにポケットはありますが、他に装飾はなく、さらっと着こなしたい男性におすすめです。
●ダブルライダース
ダブルライダースは、Pコートのような襟があり、ポケットやボタンなどの装飾が多いデザインです。
存在感があり、ハードな印象を持ちます。
フロントジップをしめると、前が2重に重なるデザインになっていておしゃれに見えます。
ライダースの素材はさまざまなものがある!
次に、ライダースの素材について見ていきましょう。
着丈が短い、革でできているジャケットと一口に言っても、使用されている素材はさまざまです。
以下でライダースでよく扱われている素材をご説明していきます。
●本革(レザー)
本革にも種類があり、牛革・羊革・馬革などがライダースに使用されます。
それぞれ特徴が異なり、牛革は「丈夫で風を通さない」、羊革は「軽くて柔らかい」、馬革は「きめ細やかで希少性が高い」などの利点があげられます。
本革の中では比較的「羊皮」を選ぶ方が多く、その理由は本革の中では手が届きやすい価格で、柔らかく着心地が良いとの理由で人気があります。
●合成皮革(PUレザー)
本革のライダースより安価なのが、合成皮革のライダースです。
合成皮革とは、人工的に作られたフェイクレザーのことを言います。
本革はデリケートなのでお手入れに気を使いますが、合成皮革の場合はメンテナンスを必要としません。
また、雨の日も普通に着用できるため、こだわりがなければ合成皮革のライダースをおすすめします。
●ポリエステル・レーヨン
価格を抑えたいのなら、合成皮革のほかにポリエステルやレーヨンなどの人工的に作られたライダースもおおすすめです。
マットな質感でスマートな印象を持つため、ライダース独特のツルツルした光沢が苦手な方には良いでしょう。
ライダースは着丈が短いのが特徴!自分に合った選び方とは?
ここでは、ライダースの正しい選び方をご紹介していきます。
どのジャケットにも言えることですが、自分のサイズに合ったものを選ぶことが重要です。
ライダースの場合、「肩幅」「着丈」「袖丈」「見幅」の順でサイズを合わせていきます。
①肩幅
まず、肩幅は少しきつめのサイズを選びます。
これはライダースが着ているうちに馴染んで伸びていくこと、またライダースはタイトに着こなした方が全体のバランスが良くなるためです。
②着丈
次に着丈ですが、骨盤の少し上くらいの位置のものを選びましょう。
それよりも短いと違和感を感じるため、骨盤の中間くらいに裾がくるちょうど良いサイズを選んでください。
③袖丈
袖幅は、なるべく短いと良いとされていて、日本人の場合は60cm前後が理想だと言われています。
細身の方と筋肉質の方で開きがあるでしょうが、袖丈が長いものはコーディネートの観点ではNGです。
④見幅
見幅は、インナーを考慮して選ぶ必要があります。
パーカーやニットなどのボリュームのあるインナーを重ね着する予定があれば、やや余裕があるサイズを選ぶのがおすすめです。
冬に着用しないのであれば、フィット感のあるスリムなものをさらっと着こなしても良いでしょう。
着丈の短いライダース!ラインを意識した着こなし方が大切!
ライダースは着丈が短いため、コーディネートが難しいアイテムだと感じている男性は多いでしょう。
確かに、ライダースを着用するコーディネートにはポイントがあり、「大人っぽい着こなし」を意識することが重要です。
それには「Iライン」や「Aライン」のシルエットを作ることが有用だと考えられています。
おしゃれなコーディネートはシルエットで7割が決まるため、ここで詳しくご説明していきましょう。
●Iライン
Iラインは、上下ともスリムなアイテムを揃えることで作ることができます。
ボトムスにスキニーパンツやテーパードパンツを合わせ、すっきりとさせて、大人っぽい印象にします。
ライダースとパンツを黒にすると、よりスマートでおしゃれな印象になるでしょう。
おしゃれ初心者や、低身長の男性におすすめのコーディネートです。
●Aライン
Aラインは、下にボリュームのあるアイテムを合わせることで作れます。
ボトムスはワイドパンツなどを合わせましょう。
男性らしいイメージにすることができ、足が太目の人や、おしゃれ上級者を目指す方におすすめのコーディネートです。
着丈が短いライダースでは「インナーの着丈」にも注意しよう!
ライダースをバランス良くコーディネートしたいのなら、インナーの着丈の長さに注意しましょう。
というのも、ライダースの理想の着丈は「骨盤の少し上」くらいですよね。
ジャケットとしては短い部類になるため、バランスの良いコーディネートを作るには、インナーの着丈をライダースよりも少し長くすることが重要です。
その理由は、インナーで腰の位置を隠し「足を長く見せる」効果を出すためです。
ジャケットとインナーの着丈に差を出すことで、錯視効果が生じ、スタイルアップ効果が期待できるのです。
目安としては、着丈の差を「5cm」くらいにしましょう。
これ以上長くなると、逆にバランスが悪くなり、だらしのない印象となってしまいます。
また、短くなると着丈の差が出ないため、ライダーズの裾が強調されたコーディネートになってしまいます。
スタイルをよく見せるためにも、インナー選びは十分注意しましょう。
ライダースとインナーの組み合わせはこれがおすすめ!パーカーやニットのコーディネート術
ここでは、ライダースと相性の良いインナーをご紹介していきます。
着丈の短いライダースは、カジュアルな「パーカー」や、きれい目の「ニット」を合わせて、おしゃれに冬を乗り越えましょう。
まずはパーカーからです。
●パーカー
ライダースのインナーと聞いたら、パーカーを思い浮かべる人は多いと思います。
パーカーのフードと裾をライダースから出すことで、バランスの良いコーディネートが簡単に作れるため、人気の高いインナーです。
パーカーを選ぶポイントは「厚めの生地」にすること、また「タイトなサイズ」にすることです。
厚い生地だとフードのボリュームが出るため、こなれ感を出すことができます。
また、ボリュームのあるインナーは野暮ったく見えてしまうため、タイトなサイズで上半身をコンパクトにまとめた方が良いでしょう。
柄などがない、単色のシンプルなデザインのパーカーが特におすすめです。
●ニット
ニットは優しいイメージが強いため、一見無骨なイメージのライダースとは合わないと感じるでしょう。
しかし、ライダーズのインナーをニットにすると、男性的なイメージを中和させることができ、コーディネートの幅を広げられます。
ニットの種類はタートルネックが特におすすめです。
ライダースの「ゴツゴツ感」とニットの「ふわふわ感」で、素材感を中和させ、おしゃれに見せることができるでしょう。
ライダースはインナー次第でスタイルアップ効果が期待できる!
ライダースはコーディネートしづらいイメージが強いため、今まで避けてきたという男性は多いでしょう。
着丈が短いことも、インナー選びがしづらいポイントの1つですよね。
しかし、ライダースはインナーの着丈を少し長くするだけで、バランスの良いコーディネートを簡単に作ることができます。
パーカーやニットなどのインナーをその日の気分で変えて、寒い時期もおしゃれを楽しみましょう。