コートは春、秋、冬とお世話になる必須アイテムです。
頻繁に買い替えをしないアイテムのため、コート選びは真剣になりますよね。
季節によって素材も変わりますので、その季節に合う、おすすめのコートの選び方や特徴をご紹介していきます。
コートのルーツ!歴史あるコートの役割
コートはもともと軍事用の防寒着として開発されたものです。
ですので、随分昔から着られていた、歴史ある上着といえるでしょう。
現代においても、コートは防寒着の役目を担っています。
素材によって暖かさも変わりますが、それでもコートを一着羽織るか羽織らないかで随分と寒さも違ってきます。
しかし、コートは防寒着としておすすめするだけではなく、その他にも役割があるのです。
例えば、コートを羽織ることで、中に着ている洋服を汚れから守る役目を果たしています。
春先は何かと行事が増えます。
卒業式に入学式、入社式もありますよね。
そのようなシーンではスーツを着用する機会が増えます。
しかし、スーツは頻繁には洗えないものです。
そういった、衣類への直接的な汚れをコートが防いでくれます。
さらに、人の家へ訪問する際、コートは訪問先の玄関前で脱ぎます。
この行為も、外のホコリや汚れを家に持ち込まないという礼儀作法から生まれたものです。
このように、コートを羽織るということは、寒さを防ぐことの他に、衣類を守る、汚れを中に持ち込まないという役割があるのです。
春におすすめのコートの素材は?
春に着るコートといえば、スプリングコートですよね。
スプリングコートは淡い色が店頭で目立ちますが、最近では、はっきりとしたブルーなどの原色系も見かけるようになりました。
春になると明るい色が着たくなりますよね。
そんなスプリングコートにおすすめの素材は、コットン、ポリエステル、ナイロン、リネンといった軽い素材です。
冬の、ふっくらした暖かみの感じられる素材ではなく、羽織るだけで爽やかな軽さを感じられる素材感がスプリングコート向きと言えるでしょう。
天然素材で人気のリネンも、スプリングコートの素材に使われます。
コートとしてリネンを使用するさいは、リネン100%ですと、特有のシワがはっきり出てしまうため、コットンと合わせたリネンを使うことでシワが出にくくなるのです。
秋に着たいおすすめコートの素材
冬に向かって少しづつ寒さを感じるようになると、秋に羽織るコートの色は、濃いめの色が出てきます。
ベージュやネイビー、ブラックなどの落ち着いた色となります。
生地は、暖かみを感じられる素材をおすすめします。
暖かみを感じられる秋の素材としては、コットン、ウール、キルティング、ポリエステルなどがあります。
さらに、機能性のあるコートの場合には、取り外し可能なインナーが付いているコートもあります。
寒さに合わせてインナーを取り外しすることができるため、体温調節ができとても便利です。
秋は汗ばむほど暑い日があったり、急に寒さを感じたりと、気温がなかなか定まらないことがあります。
そういう時にも対応できるのが、インナー付きのコートなのです。
カーディガン一枚では物足りないけれど、冬のコートまでは必要ないという時に、秋素材のコートがあればとても便利ですし安心感がありますよ。
寒い冬におすすめする暖かコート素材
徐々に寒さが厳しくなってくると、暖かいコートが欲しくなります。
そんな時、どのような素材のコートが暖かくおすすめなのかを知っているだけで、賢く冬のコート選びができます。
冬のコートの1つとしてウール素材をご紹介します。
ウールは、暖かさや保湿性に優れています。
ウールの素材が100%に近づくほど、コートの価格も上がります。
ウールはとても暖かいのですが、生地に厚みがありしっかりとしているため、重たく感じたり、またウールの素材が肌にチクチク感じられる方もいるようです。
暖かさだけでなく動きやすさも重視したい方は、ウールにポリエステルが入ったコートを選ぶことで軽さが出てきます。
ツイードは、カジュアルに着こなしたい時にはおすすめです。
生地に厚みがあるため、暖かい素材で丈夫なのが特徴です。
ツイードは柄も可愛く素敵なので、コートに限らず、小物やバッグにもよく使われています。
ポリエステルのコートは丈夫で軽く、しわになりにくいという特徴があります。
暖かさや着心地の良さはウール、ツイードなどに比べるとやや劣りますが、価格を抑えることができ、気軽に着られる利点があります。
素材の特徴を知り、自分好みのコートを見つけてくださいね。
冬のコートで高級感を出したい時はこの素材がおすすめ
日常的によく着るコートは気軽に着られる素材のものを選び、お出かけや、かしこまった席には、高級感あるコートを着たいと考える方もいるかと思います。
そういう方におすすめしたい、高級感ある冬のコートの素材の1つとして、アンゴラがあります。
アンゴラは、うさぎの毛で作られています。
肌触りがよくて暖かく、そして軽いといった特徴があります。
決して安くありませんが、カシミヤよりも高くはありません。
一本一本の毛が細いため、摩擦に弱く抜けやすく、他の衣類につきやすいという面もありますので扱う時に注意が必要になります。
綿やポリエステルのように強い素材ではないため、アンゴラ100%ではなく、ウールやポリエステルが入ったものを選ぶのもおすすめです。
カシミヤは軽くて温かく、手触りは絹のようで光沢がある高級素材です。
とてもデリケートな素材のため、アンゴラと同じく扱いには注意が必要です。
カシミヤのコートを着るのであれば、アンゴラと同様に、他の素材が入っている方が強度が増し、扱いやすくなります。
アンゴラやカシミヤ素材に触れるとその素材の繊細さを感じられることと思います。
春と秋のコートは兼用で着れると便利
春と秋のコートを一枚で着れると便利ですよね。
色を意識すれば、春と秋は同じコートで過ごすことができます。
春のコートの色は、水色、白、ベージュなどが出てきます。
秋にもベージュは出ますが、春のベージュは薄めで、秋のベージュは濃いめのキャメルに近づきます。
秋に春のベージュのコートを着ると、寒々しい印象を与えてしまいます。
そのことから、春と秋兼用でコートを着るのであれば、秋にコートを選ぶことをお勧めします。
秋色のコートでも、ベージュや紺であれば、コートの中に着る服装の色で、春っぽく見せることができます。
淡い色の服装に、秋色のコートを羽織っても違和感はありません。
秋の紺のコートであれば、マリンスタイルのような雰囲気を出すことができ、爽やかな印象になります。
このように、春秋兼用でコートを着るのであれば、秋にコートを選ぶことをお勧めしたいと思います。
秋のコートの素材はしっかりしているので、シワになりにくいのもおすすめの理由の1つです。
コート選びは素材感を楽しむことがポイントです
コートは季節によって素材がそれぞれに違ってきます。
その素材の特徴を知るだけでも、コート選びが楽に、そして楽しくなります。
コートは季節に合った素材のものが揃っているだけで、体温調節ができ安心感がありますので、素材の特徴を理解したコート選びをおすすめします。
ぜひ、生活スタイルに合う素敵なコートを見つけてくださいね!