コーデがいまいち決まらない、という時に大活躍なのがジャケットではないでしょうか。
さっと羽織るだけでコーデが締まるジャケットは、男性、女性ともに上手に取り入れていただきたいアイテムです。
素材を選べば、暑い夏でもジャケットを楽しむことができます。
ここでは、ジャケットの夏コーデをご紹介するとともに、暑い夏にも気持ちよく着られるジャケットの素材について取り上げます。
ジャケットの由来
ジャケットは衣類の一種としてよく知られ、今やごく一般的に使われています。
ジャケットとは、丈の長い上着であるコートに対して、腰からヒップあたりまでを覆う、丈の短い上着を指す言葉です。
英語であるジャケットの言葉の由来をたどると、その起源は15世紀のフランスにあります。
もともとジャケットとは、中世において男性が鎧の下に付けていた胴着のことを指す言葉であったといわれます。
胴着が由来のジャケットは、徐々に男性用の上着としてイギリスに浸透していきました。
現代では、ジャケットとは前開きかつ袖付きの上着の総称を意味します。
その定義に当てはめると、ジャケットとはその種類が非常に多いものであるといえます。
○○ジャケットと呼ばれる衣服を想像してみましょう。
テーラードジャケット、ダウンジャケット、レザージャケット、サマージャケット…
思いつくものを挙げてみると、その種類そして素材がいかに豊富なのかがよく分かります。
春夏秋冬を問わず、あらゆる季節に合ったジャケットが揃っています。
ジャケットに使われる素材とはどんなもの?
ジャケットについて、その種類が非常に豊富であることは先にお伝えした通りです。
季節やシーンに合わせてさまざまな種類が揃ったジャケットは、その素材もさまざまです。
制服やスーツの上着として使用されるジャケットには、ウールが使用されることが多いようです。
レザージャケットはその名の通り、皮を使用し、衝撃や風などから体を守ります。
本革のほか合皮を使うこともありますが、その効果は似たものがあります。
スポーツ時に着ることの多いナイロンジャケットが備えているのは、優れた耐久性に優れと水に強いという性質です。
そのほか、ジャケットに使われる素材としては、丈夫で柔らかな風合いのコットンがあります。
寒い季節、防寒性に優れたフリースやムートンを使ったジャケットは非常に重宝します。
一方、汗をかく夏には、通気性や吸水性に優れたリネンなどを使用したジャケットが適しています。
夏を快適にする素材
人はその場に合った衣服を身に付けて生活する必要があります。
それは、暑い夏も例外ではありません。
年々暑さが増し、湿度も高めなのが日本の夏です。
そんな夏でも適した素材を選べば、肌を露出している状態よりも服を着ているほうが涼しく感じられるのです。
そのため、半袖シャツ一枚で過ごすより、夏向き素材を使ったジャケットを羽織った方が涼しい可能性があるのです。
夏を快適に過ごすために、適した素材を知りましょう。
かいた汗が蒸発するとき、体の表面温度が下がり涼しさを感じます。
そのため、暑いときに快適に着られる素材の条件としては、吸水性、透湿性、速乾性などが挙げられます。
吸水性に優れ、そのうえ速乾性、透湿性をもつ素材はリネンです。
唯一欠点を挙げるとすればしわになりやすいという点ですが、洗濯にも強く、清潔かつ快適に着ることのできる素材です。
水分調節機能に優れ、肌触り良く着られるシルクも夏に向く素材です。
ただ、水洗いできないため、家庭でジャブジャブを洗濯したい方には不向きです。
日常着というより、フォーマルな場で着用する衣類として特におすすめです。
速乾性に優れたポリエステルは、汗をたくさんかくシーンで大活躍してくれる素材です。
かいた汗を速やかに吸い取ってくれるコットンは、肌触りの良さが抜群で夏向き素材といえます。
快適素材で夏を涼しく!ジャケットコーデ【男性編】
一枚羽織ればコーデが決まり、さらに涼しさを感じられる夏のジャケットコーデをご紹介しましょう。
ジャケットには通常、裏地が付いています。
裏地があることで保湿性にすぐれ、またジャケットの形を維持する役割も果たすのです。
しかし暑い夏には、裏地のないサマージャケットがおすすめです。
サマージャケットの素材もさまざまですが、通気性に優れたリネンなどがおすすめです。
一枚持っていると、ビジネスシーンはもちろんカジュアルな場面でも重宝します。
シンプル、ラフになりがちな夏のスタイルを、すっきりきれいな雰囲気に引き締めてくれます。
ワイシャツの上に羽織るほか、Tシャツなどに合わせればシンプルなスタイルがぐっとおしゃれに決まります。
ジーンズとスニーカーといったカジュアルなアイテムにサマージャケットを合わせても素敵です。
さまざまな色のバリエーションがありますが、紺など着まわしやすい色が一着あると使いやすいでしょう。
白、ボーダーなど夏の定番インナーとの相性も良く、全体をシックに、涼し気にまとめてくれます。
その日の気温に合わせて、袖をまくって着ても軽やかです。
女性におすすめの夏ジャケットコーデ
女性にとって、夏の強烈な紫外線は大敵ですね。
日焼け止めクリームを丹念に塗っても、日焼けを完全に防止することは難しいでしょう。
そんな日焼けから肌を守るためにも、さらっとした肌触りで気持ちよく羽織れる、夏向きのジャケットをいくつか用意しておきましょう。
カーディガン感覚で気軽に羽織れるのにスタイルが綺麗に決まるのが、ジャケットの良いところです。
夏向きのジャケットは男性用コーデでも述べたように裏地のないタイプ、そして通気性や速乾性に優れた素材を選ぶと快適に着られます。
制服のない職場では、夏場の服装に迷うことも多いでしょう。
そんなときに、テーラードタイプのサマージャケットをひとつ用意しておくと安心です。
例えばシンプルなカットソーでもテーラードジャケットを羽織れば、すっきりとキレイな印象のオフィスコーデになります。
テーラードタイプはジーンズにもよく合いますので、着回し力抜群です。
その他にも、ノーカラータイプのジャケットやオーバーサイズのもの、パンツとセットアップのものなど、さまざまなデザインが揃っています。
生地については無地のもののほか、柄物も豊富です。
インパクトのある柄のジャケットを主役にしても、印象深いコーデになります。
クールビズにおすすめ、メンズの夏ジャケット
最近では環境対策の一環として、夏の期間は各企業、団体などでクールビズを取り入れる傾向がみられます。
クールビズでは、ノーネクタイ、ノージャケット可とされています。
しかし、ネクタイもジャケットも、ビジネスの場において必須のアイテムといえます。
それらのアイテムが外れることで、いまいちビジネスコーデが決まらず困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そんな時にサマージャケットを取り入れて、夏らしく爽やか、そして快適なコーデを楽しみましょう。
汗や熱のこもりにくい素材のものを選ぶと、さらっと気持ち良く着ることができます。
夏は着心地に加え、見た目の爽やかさも欲しいところですね。
持っておきたい基本の色としては、重たいイメージの黒よりも紺をおすすめします。
紺のジャケットはインナーやアウターを選ばず、さまざまな色となじみが良いため、ジャケットだけが浮くこともありません。
そのほか、淡いグレーや青など、明るめな色を取り入れても雰囲気がぐっと変わります。
素材を選んで、夏を快適に!
夏におすすめのジャケットについてご紹介しました。
気温が高く汗をかきやすい夏には、素肌を露出するより、吸水性や速乾性、通気性に優れた素材を身につける方がより快適に過ごすことができるのです。
数多く存在するジャケットの中でも、裏地をなくし通気性に優れたサマージャケットは、特に夏に向いています。
ご自身のライフスタイルに合ったサマージャケットを、ぜひ見つけてください。