スウェットの黒色は着回しに便利!でも色落ちが気になる…

スウェットは、運動着に部屋着にパジャマ代わりにと様々な用途で重宝する便利なウェアーです。

中でも黒色だと、お洒落ですし色々なものとも合わせられるので非常に使い勝手が良いですね。

これらのことから、黒色のスウェットをお持ちの方も多いかと思います。

ただ、黒色は色落ちや変色がしやすく、洗濯などの扱いに困っているという方もいます。

これには、どうするのが良いのでしょうか。

スウェット(衣服)が色落ちする原因!

いきなりですが、スウェットなど洋服の色落ちは何故起きてしまうのでしょうか。

これには、様々な要因が考えられます。

直接的な要因は、洗濯による色落ちです。

漂白剤を使っての洗濯はもちろんですが、洗剤の中に漂白剤の成分が含まれていたり、洗浄力が強いうえ衣類を白く見せる蛍光増白剤の影響で色落ちすることもあります。

洗剤には、デリケート衣類用洗剤(中性洗剤など)を使いましょう。

続いては、このように直接的ではないものの、間接的に影響を与える要因です。

これは、紫外線と汗による影響がそのほとんどを占めます。

紫外線、汗ともにその成分の中に、色の色素を壊してしまう作用があるものが含まれます。

このことにより、気が付くと黒いスウェットが色落ちしていた、変色していたという事態が起こるのです。

汗を吸わせるインナーの着用と汗をかいたら洗濯をすることを心掛けましょう。

しかし、紫外線は避けようがありません。

直射日光を避けて風通しの良い場所で陰干しをすることと、蛍光灯にも微量な紫外線が含まれますので、乾いたらすぐにタンスにしまうことを心掛けましょう。

この汗と紫外線が合わさった場合には、色落ちや変色をしてしまう可能性が高まるとされていますので、注意する必要がありますね。

これら以外にもガス(コンロやストーブ、排気ガスなど)や異なる防虫剤による化学反応などでも色落ちすることがあるようです。

黒色も色落ちしてしまうのは何故?

黒という色は色の中でも非常に強そうで、あまり色落ちと関係が薄いように思えませんか。

しかし、光の三原色による加法混合では白は作れますが黒は作ることができません。

反対に色の三原色による減法混合では黒は作れますが白は作ることができません。

また、この色を混ぜ合わせて作る黒の場合には、灰色に近いものができやすく濃い黒を作るのは難しいとされています。

黒は見た目には同じように見えますが、実際には構成方法により様々な種類が存在しているのです。

このように白と黒は非常に特殊な色で、色の三原色に白と黒が第四、第五の原色としてくわえられることもあります。

これらからもお分かりいただけるかもしれませんが、黒色の服の場合、その黒色の構成方法により様々な色落ちや変色の可能性があります。

例えば、そのまま黒が薄くなり灰色に近づいていったり、混合構成の場合には青が一番色落ちしやすく青が抜けることで赤味がかった黒・茶色に変色しやすいのです。

黒色が茶色に変わってしまうのは、こちらが大きな原因となります。

黒色のスウェットなどは、色あせすると特に野暮ったく感じてしまいますので、気を付けなければいけませんね。

スウェットの色落ちを防ぐ方法!

前項の最後に黒色のスウェットの場合には、色落ち色あせは特に気をつけたいと締めくくりましたが、気をつけるにはどうすれば良いのでしょうか。

もちろん、最初の項でお伝えしたことに気をつけるのですが、改めてここでご説明しておきますね。

【こまめな洗濯】

スウェットは、こまめに洗濯をしましょう。

もちろんスウェットに限らず、着用して汗を吸ってしまった衣類は色あせや耐久性を低下してしまう危険性があります。

汚れていなくても、すぐに洗濯をすることをおすすめします。

【洗剤に気をつける】

今使っている洗剤が弱アルカリ性などの強力なものであったり、漂白成分が含まれるようなものであるかもしれません。

こちらは、白物用として使い、色物にはおしゃれ着用洗剤や中性洗剤で漂白成分などの含まれないものに変えましょう。

また、洗濯中の衣類の擦れも色落ちを助長しかねません。

お気に入りのものなどは洗濯ネットを使って洗うこともおすすめです。

【乾燥時の注意】

洗濯物を干す場合には、裏返しにしてなるべく風通しの良い日陰で干すことが理想的です。

日陰が無い場合には、長時間の放置は禁物ですので、乾き次第迅速に取り込みましょう。

【すぐに収納】

室内にも蛍光灯の紫外線や、ガスなど色落ちの原因は潜んでいます。

乾いた衣類はすぐに衣類収納へとしまいましょう。

【使用する防虫剤は単種】

異なる複数の防虫剤の使用は、発生ガスの化学反応で色落ちを助長することがあります。

防虫剤は単種・1種類のものを使いましょう。

これらの方法は非常に有効と考えられますので、是非お試しください。

一工夫でスウェットの色落ちを防止しよう!

黒いスウェットの色落ちを防止するために、少し面白い知恵袋的なアイディアがあるのでご紹介しておきますね。

【塩を使って色落ち防止】

「何故塩を使うと色落ちが防げるのか?」誰もが抱く疑問かと思います。

塩に含まれるマグネシウムやカルシウムの成分が、スウェットの染料と結合し安定させるという仕組みです。

分量としては、手洗いの場合には水1リットルに対して中性洗剤おおさじ1杯、塩おおさじ1杯の割合で行います。

洗濯機使用時も、洗剤注入口に塩2杯程度を溶かした食塩を入れると良いようですが、機械に塩分を使うことはおすすめしません。

面倒ですが一度タライなどで手洗いをすると良いでしょう。

【お酢も効果を発揮する!】

前述の塩を使ったものと同様に、お酢を使うことも効果的とされています。

仕組みは塩と同じでクエン酸などの成分が生地と染料の結びつきを強固にする作用を発揮してくれるというものです。

こちらのお酢の場合には、消臭効果にふっくら効果も期待できるとのこと、さらに一度施せば効果が持続するとされています。

方法は塩と同じで、こちらも洗濯機での使用はおすすめしません。

以上が知恵袋的な色落ち防止策になります。

実は、界隈では割と有名な対策です。

すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

スウェットの黒色は色落ちしても修正が比較的楽?

黒いスウェットの色落ちを修正しようとした場合に、「黒」という色ならではのメリットがあります。

通常色落ち修正の場合には、全体的に染め直しを行う場合とその色落ちしてしまった部分に着色をして修正する場合があります。

しかし、後者である部分修正の場合には元の色と合わせるという色彩調整が非常に難しいのです。

色は全て、基本三原色を組み合わせることにより形成されています。

同じ「赤」でも様々な赤が存在するのは組み合わせによるものです。

これらは、同系色とはいえ見た目でその違いがはっきりと分かります。

部分修正の場合には、その違和感を消すために複雑な調整を必要とします。

一方これが「黒」の場合には、様々な種類はあるものの比較的見た目で違いが分かりにくいものが多いのです。

つまり、色彩調整にそこまでの苦労をしなくても見た目にわかりにくい修正が可能となります。

間近でまじまじと見られない限り、指摘されることはほとんどありません。

このことから部分修正も比較的楽に対応ができるというメリットがあります。

しかし、反対に全体染めの場合には元の色が濃いので、他の色への染め直しの場合にどこまで色が映えるのかという問題も起こるかもしれません。

黒いスウェットの色落ちを修正!

それでは、黒いスウェットの色落ちを修正する方法を具体的にご紹介しましょう。

【全体的に染め直しを行う】

全体的に染め直しを行う場合には、「DYLONマルチ」や「PAC FABRIC DYE」などの染料を使うことで簡単に染め直しをすることができます。

お湯と塩、そして染料があればご自宅で簡単に行えます。

この2種の染料は、代表的な染料として必ず紹介されるものですので、定番の染料になります。

詳細はそれぞれの使用書をお読みいただけばわかりますが、「染料を作りそこにスウェットを浸け込み、色止めを施す」という単純なものです。

もちろん、黒以外にも様々なカラーバリエーションが揃っておりますので、興味のある方は一度専門店やホームページでご確認ください。

【部分修正を行う】

こちらは小規模範囲の色落ちをした場合に、その部分だけを色付けをして修正するものになります。

使うのは「布用ペンキ」「布用塗装スプレー」「布用マーカー(クレヨン)」などの塗装塗料です。

これを使って色落ちした部分を黒に塗りなおしていけば完成です。

前述のように、黒は違いが分かりにくいので部分修正は比較的楽に行えます。

なお、メーカー毎に様々なアイテムが出ていますので、アイテム選びに悩まれてしまうかもしれません。

前述の「DYLON」でも塗装塗料は扱っていますし、有名な「染めQ」であれば様々な種類がありますので、吟味を重ねたうえでお気に入りが見つかると思います。

色落ち対策で黒のスウェットを長く愛用しましょう!

今回、洋服の色落ち特に黒いスウェットの場合についてご説明をしてまいりました。

黒いスウェットは着回しも便利なので重宝しますが、黒ならではの色落ちの悩みもあるのですね。

黒が色落ちしてしまうと急に野暮ったく、みすぼらしくなってしまいます。

折角のお気に入りの黒いスウェットですから、色落ち対策(予防と補修)で長く愛用してください!