秋冬に一段とお洒落を楽しませてくれるのがコートですよね。
しかし、合わせるのがパンツの場合には気にならないのですが、スカートになると裾からのぞく丈の長さがいささか気になるようです。
コートと同じように広がるスカートの場合には、スカート丈によってシルエットが悪くなり、もたつき感がでてしまうのです。
今回は、このコートとスカート丈のバランスについてお話ししていきます。
コートからスカートがのぞくのはあり!しかしバランスが大切!
コートを合わせるコーデの場合に、最もお洒落女子を悩ませるのがスカート丈とのバランスの問題になります。
ウエスト丈などのショート丈アウターの場合やボトムスがパンツの場合には、シルエット的に問題はほとんどありませんね。
しかし、これがミモレ丈やロング丈コートでスカートとのコーデになると、このバランス問題が生じてきます。
スカートのデザインによっては、着丈がコートからはみ出してしまうと非常にシルエットが悪くなり、足元にもたつきが生じてしまいます。
足元で作られるコートとスカートの段差がそうさせてしまうのです。
そう考えると「ロング丈コートの裾からスカートがのぞくのはありなのか?それともなしなのか」という疑問も起こりそうですね。
その答えとしては、勿論「コートの裾からスカートがのぞく」ことはありです。
あくまでも、そのコートとスカート丈のバランスが大切なのです。
ロングコートからのぞくスカート丈は10センチ以内が最良のバランス!
前述のように、コート(アウター)がショート丈であればボトムスにいかなるアイテムを合わせても問題はありません。
しかし、ロングコートの場合に裾からスカート丈が大幅にのぞいてしまうと、下半身にもたつき感があらわれてシルエットが美しくならないのです。
間延びした感じでスマートさに欠けてしまいます。
ロングコートの場合に、見た目からコート9に対してのぞくスカート丈1、この「9対1」のバランスが黄金比となります。
具体的な数字であらわすと、コートの裾からのぞくスカート丈は10センチ以内におさえるのが理想的なバランスになります。
ロングコートからスカート丈が顔をのぞかせる場合には、Aラインがお洒落に映らないのでストンとした感じにするのが理想になります。
このためコートからスカート丈が、少し顔を出すというバランスが非常に重要になるのです。
このバランスを保つと、例え身長が低い女性の場合であってもバランス良く着こなすことが可能になります。
さらに、このバランスであれば、いかなるカラーや素材であってもナチュラルな仕上がりになることも嬉しい要素ですね。
ショート丈コートとのバランスを考えたスカート丈の選び方!
腰くらいまでのショート丈の場合ですと、コート以外のアウターの場合も多いかと思います。
この場合には、膝下よりも丈の長いミモレ丈やロングのスカート丈の方がシルエットが美しくまとまりが良いですね。
仮に、膝丈よりも短いスカートを穿く場合には、フレアースカートのようにボリューム感が出せるものの方がバランスを取りやすいです。
ペンシルスカートやタイトスカートなどのコンパクトなシルエットのものは、バランスが崩れやすいのでコーデが難しくなります。
ショート丈コートの場合には、長くてボリューム感の出せるスカートを選びましょう。
ただし、一点注意があります。
コートではないアウターの場合に、このアウター自体にボリューム感が備わっているものがあります。
これらを着用する際には、スカートでもボリューム感を出してしまうと太った印象になりかねません。
タックインやウエストマークなど、シルエットに工夫をする必要があります。
お尻丈や膝より上のコートの場合、バランスの良いスカート丈は?
前述で、ショート丈コートの場合における理想的なスカート丈の選び方をご紹介しました。
それでは、それより少し長いお尻丈や膝丈より上となるコートの場合においては、合わせる理想的なスカート丈はどうなのでしょうか。
【お尻丈のコートの場合】
お尻丈のコートの場合には、膝上丈のスカートまたは反対に、ロング丈のスカートがシルエットも美しくなるので理想的です。
また、欲を言えば、フレアースカートなどのボリューム感を感じられるものや反対にシュッとしたタイトスカートなどのインパクトがあるとよりお洒落に映ります。
実は、お尻丈のコートの場合には、横のシルエットが特徴的なものであるとバランスが綺麗に保たれ、よく映えるのです。
スカートであればフレアースカート、パンツならスキニーパンツなどとは非常に相性が良いですね。
【膝上丈のコートの場合】
膝よりも上の丈のコートの場合には、スカートは膝丈のものが良く映えます。
ここで前述の「10センチ以内」という鉄則を活かしましょう。
また、ストンとしたマキシ丈のスカートも実は相性が良いのです。
「黄金バランスが崩れるのでは?」
そんな疑問も生じるかもしれませんが、足元での重なりでなければ大丈夫です。
寒さに我慢できるのであれば、コートに隠れるミニスカートもお洒落に映りますから挑戦してみてはどうでしょう?
また、コートの丈が半端丈となるので、スカートの色合いをコントラストに仕上げると、すっきりとした仕上がりになります。
勿論、ウエストのふくらみには気を付けてくださいね。
ロングコートに合わせる理想的なスカート丈
それでは、ロングコートと合わせる理想的なスカート丈をご紹介します。
ロング丈コートはバランスを合わせるのが一番難しいとされがちなのですが、鉄則さえキープしておけば問題はありません。
実は、意外と合わせやすいのがロングコートになります。
【ミモレ丈のコートの場合】
ミモレ丈コートは上述のように意外と合わせやすいコートになります。
スカートであれば、「ミニ」「膝上」「ミモレ」「ロング(マキシ)」あらゆる丈感のものと合わせられます。
ただし、スカートがのぞく場合には「10センチ以内」の鉄則を念頭においてください。
実は、これも許容範囲として「20センチまでならOK」とされているので、ミモレ丈で20センチを超えてスカート丈がのぞくことは少ないのですね。
ただ、コートと同系色使いはぼんやりしてしまうのでNGです。
【足元まで丈のあるコートの場合】
スーパーロングコートの場合も、合わせるスカートは問いません。
もはや「10センチ以内」の鉄則を守ることは不可能ですね。
スカートの丈感よりも、素材感やカラーの方が重要になります。
ふわふわイメージで可愛らしくするのも良いですし、ストンとシャープにするのも良いですね。
コートが長いので、このコートのカラーが全体的な印象を作ってしまいます。
こちらもスカートはコントラストを楽しみましょう。
因みに、ロングコートの中のミニスカートは非常にセクシーさが強調されますので、覚悟の上で挑戦してくださいね。
コートとスカート丈のバランスを考えたおすすめコーデ!
それでは最後に、コートとスカート丈のバランスを考えたおすすめコーデをご紹介します。
【キャメルの膝丈コートにチェックのミニスカート】
キャメルの膝丈のコートに、キャメルに合わせてくすんだチェックのミニスカートを合わせてみましょう。
トップスは薄手のホワイトニットセーターをタックインすれば、派手さをおさえた清楚系の可愛いコーデの誕生です。
足元に黒のタイツとショートブーツを合わせれば、脚長効果も発揮されます。
【マキシ丈コートに少し長めのマキシ丈スカートを合わせる】
濃いめネイビーのマキシ丈コートに、グレーのマキシ丈スカートを合わせるのはどうでしょうか。
スカート丈の方が少し長めで「10センチ」という鉄板数値を保ちます。
派手過ぎないカラーバランスが、お洒落な差し色効果も与えてくれます。
トップスに黒のタートルニットを合わせれば、コートとスカートともにスッキリしたシルエットと合わさって上品さが漂います。
この色使いの場合に、コートとスカートがボリューム感を持ってしまうと少々野暮ったくなってしまいます。
こちらも黒のショートブーツを合わせると、美しい大人女性が完成します。
【ロング丈のダッフルコートに黒地のスカートを合わせてみる】
薄茶系のロング丈ダッフルコートに、黒地に白ドット柄のマキシ丈スカートを合わせるのはどうでしょう。
トップスには白のニットをタックインすれば、清楚感漂う大人女子コーデになります。
足元はスカートに合わせた黒のショートブーツに、同系色のバッグアイテムで男心はくすぐられますね。
因みにこの場合には、「ブーツ」対「のぞくスカート裾」対「コート」のバランスは「1対1対8」が理想です。
上記を参考にして、ご自身にぴったりのお洒落コーデを探してみてくださいね。
コートとスカートの黄金バランスで怖いものなし!
今回、コートとスカートの合わせ方(コート丈からスカートがのぞく場合)について色々とご紹介してきました。
皆様がお悩みになるコート丈からのぞくスカートは、バランスさえ気を付ければありですし、むしろお洒落に活かせるのです。
これを知れば、冬のお洒落は怖いものなしですね。
是非とも、素敵な冬のお洒落ライフを楽しんでください。