ジーンズ選びの際には股下の長さが重要!その測定方法とは?

ジーンズを購入する時に、たいていの場合には裾上げ作業が必要になります。

それを行う前提でジーンズは売られているのですから、それは仕方ありませんね。

しかし、この場合に採寸(股下の長さ)を間違えてしまうと引きずったり寸足らずになったりと悲惨な結果が待ち受けているのです。

今回は、そのジーンズにおける股下採寸についてお話をしてまいります。

パンツの裾の長さの種類は3つ!ジーンズの最適は?

パンツの裾の長さには、次のような理想とされる3つの種類があるのをご存知でしょうか?

それは「ワンクッション」と「ハーフクッション」そして「ノークッション」と呼ばれる3種になります。

ここで使われる「クッション」というのは、パンツの裾が足の甲部分に乗っかることによって生じるたわみ(ゆるみ)のことを称しています。

「ワンクッション」というのはパンツの裾が足の甲部分にしっかりと乗っかる程度の長さで、たわみが生じます。

「ハーフクッション」というのはパンツの裾が足の甲部分に触れるか触れないか程度の長さで、たわみは生じるか生じないかとレベルのものになります。

「ノークッション」というのはパンツの裾が足の甲部分には触れない長さで、勿論たわみなどは生じません。

これら3種類が基本的なパンツの裾の長さとなりますが、ジーンズの場合にはどのタイプが理想的となるのでしょうか。

実は、ジーンズの場合には「ジーンズをどのように着こなすのか」によって理想の股下の長さが変わってくるのです。

ジーンズの股下の長さは「ハーフクッション」が基本!

前項でジーンズの場合の理想的な股下の長さは着こなしによって変わるとしました。

しかし、ある程度目安は必要ですね。

基本的に、ジーンズの理想的な股下の長さは、「ハーフクッション」になります。

細身のスリムタイプの場合には、長いとバランスが悪くなってしまいますので「ノークッション」が良いですが、男性の場合には短すぎてもフェミニン感が出てしまいます。

「ハーフクッション」であれば、どのような着こなしでもバランス的におかしくなることは無いでしょう。

ただ、ジーンズの場合にはラフな着こなしを前提とする方もいらっしゃいます。

そのような場合にはスリム同様に「ノークッション」が理想的ですね。

一方で、ロールアップを楽しむ方もいらっしゃいます。

そのような場合には、「ワンクッション」よりもさらに長めにとる必要があります。

地面より2センチ程度の長さで2回程のロールアップが楽しめますが、このあたりはお好みで調整するしかありません。

このようにジーンズの場合には着こなし方で理想的股下の長さが変わってしまうのです。

ジーンズの股下の長さの計り方!

前項で理想的なジーンズの股下の長さは着こなしによって異なるが、基本的には「ハーフクッション」であることをご紹介しました。

実際にジーンズを購入する際には、ご自身にフィットするジーンズの股下の長さを事前に知っておいた方がスムーズに運びます。

勿論、お店で試着して理想的な長さをその場で店員さんにピンで留めてもらえばそれで済みます。

しかし、かがんだりした場合やどのような着こなしにするのかなど様々なシチュエーションも考慮しなければなりません。

そのような手間を省くには、実際に今お持ちのご自身にフィットしているジーンズで股下の長さを確認して計っておくと便利です。

ジーンズの場合の股下の長さの計り方は、ほとんどの場合股下の十字に縫われている位置を起点とします。

十字に縫われている部分とは、股下で前身頃(まえみごろ)と後見頃(うしろみごろ)が縫い合わされている部分の中心に位置する部分になります。

この十字を起点に、ジーンズの足の内側の縫い目に沿ってメジャーを下ろしていき裾の端部分に到着した長さがジーンズの股下の長さになります。

ジーンズの股下の長さを採寸する際の留意点!

実際にジーンズを購入する際には、事前にご自身の理想的な股下のサイズを把握しておく方が良いこと、そしてその計り方については前項でご紹介した通りになります。

この股下の長さを計るにあたって、気をつけていただきたいことがあります。

一つは、採寸はあくまでも縫い目に沿って行う採寸でありますので生地に沿ってやや曲線となります。

誤差が生じてしまいますので、曲線を無視した直線では決して図らないでください。

微妙な誤差ではありますが、ジーンズのフィット感としてはその良さが失われてしまいます。

この曲線で測るのが適した採寸方法ですので、ご自身のお気に入りのジーンズで事前に計っておくと良いですね。

そしてもう一つ留意していただきたいことがあります。

前述のようにジーンズは着こなしで理想の股下の長さが異なります。

つまりジーンズにおいてはご自身の理想の股下の長さが着こなし次第で複数存在することになります。

「ハーフクッション」なら何センチ、「ノークッション」なら何センチ、「ロールアップ」なら何センチとご自身に合うそれぞれの理想的な長さを知っておくと良いでしょう。

ジーンズにおけるインチ表示はウエストが基本!

ここまで、ジーンズ選びの際の大切な数値として股下の長さをご紹介してまいりました。

これ以外にもジーンズ購入時には様々な数値が存在しますのでここでご紹介しておきます。

お店に行ってジーンズを購入する場合には、サイズとしてインチ表示のものが示されています。

これは、ジーンズ以外でも同様でパンツのサイズはインチ表示が圧倒的に多いようです。

稀に、S・M・Lというものもあるようです。

これはウエストサイズの数値になります。

ジーンズの場合には、ジーンズの胴回りのサイズではなく「ウエストヌード寸法」といい着用する方のウエスト周りのサイズの実数値になります。

つまり、実際のジーンズの腰回りはこの表示数値よりも大きくなっているのです。

また、この数値はメーカーやブランドなどによっても若干違いがありますので注意が必要になります。

このことから、数値を鵜呑みせずにお店などで購入する場合には必ず試着をしましょう。

ジーンズの股下はウエストに比べてサイズが少ない理由!

前述したようにジーンズの股下の長さは、基本的に裾上げして調整するという観点からウエストに比べて圧倒的に種類が少ないのです。

お店で購入する際には、そのような点からあまり気にされることも無かったのですが、インターネット通販などの登場でそこの部分が如実に表れてきました。

大手インターネットショッピングサイトでは「3サイズ」扱っているところや「1サイズのみ」というところもあります。

確かに裾上げすることを前提として考えればそれはそれで問題はないのですが、ジーンズの種類によってはあまり好ましくない場合もあります。

大幅な裾上げをしてしまうと大切なシルエットが崩れてしまい、そのジーンズの持ち味を活かしきれない可能性もあります。

ジーンズに限りませんがパンツには「ストレート」「スキニー」「テーパード」「ブーツカット」など様々な種類があります。

そんな中でも腰から腿、足首にかけて徐々に細くなるテーパードや反対に膝から足首に欠けて太くなるブーツカットなどは裾上げによるシルエットの変化の可能性が伴います。

太さや形状が変わっていくものは、裾上げによるカットでその持ち味が活かしきれない可能性があるのです。

これらのことからジーンズを選ぶ際には、できるだけウエストおよび股下の長さが丁度良いものを選びたいですね。

ジーンズ選びはご自身にフィットしたサイズで決めよう!

今回ジーンズの股下採寸方法とそれに沿ったジーンズの選び方についてお話をさせていただきました。

理想の股下の長さが複数存在するなんて、お洒落の定番アイテムだけあってジーンズはなかなか奥が深いですね。

ここにジーンズがみんなに愛される理由があるのかもしれません。

だからこそジーンズ選びの際には、きちんと自分にあったものを選びお洒落に決めましょう!