スカートが静電気でまとわりつく!静電気対策で快適な休日を

寒い冬の季節は着るものが多くなり、外出時はファッションにも気合が入りますよね。

しかし、せっかくおしゃれに服を着こなしても、静電気のせいでスカートがまとわりつき、周囲の視線が気になってしまうことも少なくありません。

そこでこの記事では、スカートが静電気でまとわりつく原因から、その対策までご説明していきます。

静電気対策で休日のおしゃれをしっかり楽しみましょう。

スカートの静電気で気分は台無し!なぜ静電気は冬に起こるの?

せっかくの休日に思いっきりおしゃれをしても、スカートの静電気に気分を台無しにされてしまうことがあります。

何度直しても、足にまとわりついてくるスカートにはうんざりしてしまいますよね。

そんな冬に起こりがちな静電気は、なぜ起こるのかご存知でしょうか。

静電気は「摩擦」と「乾燥」の条件が揃うことで発生しますが、湿度が高ければ、静電気は空気中の水分を介して素早く分散されます。

しかし、湿度が低い場合、空気中に分散されるほどの水分がないため、逃げ場がなくなり、静電気が発生しやすくなってしまいます。

静電気が起こりやすい温湿度は、温度25度以下、湿度20%以下とされているため、冬の季節はどうしても静電気が起こりやすくなるのです。

さらに、冬は重ね着をすることも多く、その分摩擦も伴うので、静電気がより起こりやすくなるというわけです。

では、次項からはそんなお悩みの静電気対策について見ていきましょう。

静電気対策の前に!まずは「静電気が起こりやすい組み合わせ」を知っておく

スカートの静電気対策にはいくつか方法がありますが、まずは「静電気が起こりにくい組み合わせ」を知っておくことが大切です。

静電気が起こる仕組みには、全ての物質が帯びている電荷(静電気の量)が関わっており、プラスとマイナスの誘電体が摩擦されることで静電気を発生させます。

スカートなどの衣類には、摩擦が生じた際にプラスに帯電する素材と、マイナスに帯電する素材があります。

この性質の異なる両者が擦れ合った際に、「パチパチ」と静電気が生じるというわけです。

つまり、同じ性質の電気を帯電する素材を組み合わせることができれば、冬の季節でも静電気は発生しづらくなると言えます。

では、プラスとマイナスに帯電する素材をそれぞれ分けてみましょう。

●プラスに帯電する素材

・ウール
・ナイロン
・シルク
・レーヨン

●マイナスに帯電する素材

・ポリエステル
・アクリル
・アセテート

以上のように、例えばポリエステルのシャツにウールのマフラーを組み合わせると、帯電の性質が異なるため、静電気が起こりやすくなります。

一方で、ポリエステルのシャツに、アクリルスカートのような帯電列の近い素材を組み合わせると、静電気が起こりにくくなります。

したがって、重ね着をする際は、静電気が起こりにくい素材を組み合わせることで、より快適におしゃれを楽しむことができるでしょう。

また、吸湿性の高い綿や麻などの素材は、静電気が起こりにくい特徴があるため、コーディネートにうまく取り入れることもおすすめです。

コーディネートでスカートの静電気対策

前項では、静電気が起こる仕組みを踏まえながら、静電気が起こりにくい組み合わせについてご説明してきました。

ここで注目したい対策は、スカートが足にまとわりつかないための、タイツとのコーディネートです。

一般的なタイツの場合、その多くがナイロンでできており、耐久性のある洗濯のしやすいタイプになっています。

その一方で、スカートの裏地はポリエステルであることが多く、ナイロンとの摩擦に伴って静電気が発生しやすいです。

したがって、静電気をできるだけ抑えるためには、ナイロンのタイツにウールのスカートを合わせるとよいでしょう。

また、ナイロン素材のタイツではなく、シルク素材のタイツを使うこともおすすめできます。

シルクのタイツの組み合わせとしてよりおすすめなスカートの素材は、裏地がキュプラになっているウールのスカートです。

キュプラとは、スーツの裏地によく使われている、レーヨンに似た素材です。

性質上、静電気が起きにくいメリットを備えているため、シルクとは最も相性の良いコーディネートと言えるでしょう。

柔軟剤も静電気対策になる

スカートの静電気対策として、柔軟剤も役立ちます。

「静電気対策に柔軟剤?」と首を傾げてしまう方が多いかもしれませんね。

実は、スカートなどの衣類を洗濯する際、柔軟剤を使うことで静電気の防止を図ることができます。

と言うのも、柔軟剤を使うと、衣類の繊維表面は柔軟成分に覆われます。

この柔軟成分は、陽イオン性界面活性剤でもあるため、衣類同士の摩擦を滑らかにする働きがあり、静電気を起こしづらくしてくれます。

さらに、柔軟成分によって、繊維表面に蓄積された電気を放電しやすくしてくれるため、静電気の防止に繋がるのです。

その他にも、柔軟剤を使うことで毛玉防止や汗の臭いを抑えてくれる効果も期待できます。

スカートや衣類の静電気対策はもちろん、柔軟剤は私たちの暮らしをより快適にしてくれる、頼もしいアイテムと言えますね。

スカートの静電気対策に便利!「静電気防止スプレー」

静電気対策には、「静電気防止スプレー」というものもあります。

静電気防止スプレーは、静電気が気になる衣類にスプレーをすることで、静電気を除去し、防止してくれるというものです。

スカートの静電気が心配な場合は、出かける前にスプレーをしておくと、足へのまとわりつきを軽減してくれます。

また、携帯サイズでいつでも持ち歩けるため、気になるときにすぐに使うことができるのも大きなメリットですね。

ただし、静電気防止スプレーも様々な種類が販売されているため、自分に合ったタイプを選ぶことが大切です。

例えば、敏感肌への影響が心配な場合は、ヒアルロン酸などの成分が含まれた、肌に優しいスプレーを選ぶと良いでしょう。

また、静電気防止スプレーの中には、花粉や埃などの付着防止を備えた多機能タイプもあります。

静電気だけではなく、花粉や埃にも対策することができれば、1年を通して幅広く活躍してくれるでしょう。

静電気対策には肌の保湿も

一見関係なさそうですが、肌の保湿も立派なスカートの静電気対策です。

湿度が低く寒い冬は、どうしても肌が乾燥してしまいがちで、肌が静電気を溜め込んでしまいます。

また、水分量の少ない乾燥した肌は、空気中へ放電するための水分がないため、スカートがよりまとわりつきやすくなります。

そのため、冬はこまめな保湿ケアをすることが大切です。

保湿ケアは顔だけで済ませてしまいがちですが、美容オイルやボディクリームで、手、腕、足全体をまんべんなくケアしてあげてください。

特に、お風呂上りはもちろん、外出前に保湿ケアをすることで、乾燥による静電気を抑えることが期待できます。

また、外出時はハンドクリームを携帯することも忘れず、乾燥が気になる場合はケアをしましょう。

ストレスフリーなおしゃれを

スカートの厄介な静電気を抑えるためには、まずは帯電する素材の相性を知ることが大切で、それに合わせたコーディネートをしてみましょう。

また、普段の洗濯に柔軟剤を使ったり、外出前に静電気防止スプレーを使用することで、スカート本来のシルエットを維持することができます。

今回ご紹介した対策法を参考に、静電気のないストレスフリーなおしゃれを楽しみましょう。