日本には四季がありますので、季節によって着る服を変えたり、アウターを増やしたりしますよね。
季節に合わせて、さまざまなファッションアイテムが登場しますが、生地素材にも季節感があるのです。
女性らしいファッションアイテムであるスカートは、デザインが豊富で個性が出しやすいうえ、生地素材でも季節感を取り入れやすいです。
生地素材にも注目して、ファッションを楽しんでみましょう。
季節によって生地素材を変える
皆さんは今日着る服を、どのように決めていますか。
仕事、友達と会う、デート、といったお出かけの目的によって今日のファッションの選び方も変わりますよね。
そして、季節も今日の服を決める重要なポイントになっているのではないでしょうか。
今日の気温や天気によっても、ファッションは左右されるものです。
日本には四季がありますので、その季節ごとに気温や天候が変化しており、それに合わせて服も変えなければなりません。
そして季節によって、デザインやカラーだけでなく、服の生地素材も変わってきます。
カラーだけでなく、素材にも流行があるとご存知でしたか。
同じ形と柄のスカートでも、軽やかな綿のものと重厚感のあるツイードのものでは、まったく雰囲気が異なります。
季節や目的に合わせた生地素材を選ぶことで、衣替えや保管もしやすくなり、服を長く楽しむこともできます。
生地素材にも注目して、ファッションアイテムを選んでみませんか。
生地素材について知ろう
服に使われる生地の種類はさまざまで、素材によって質感も特徴も異なります。
生地素材は、大きく2種類に分けることができます。
▲天然繊維
植物繊維や動物繊維があります。
人工的でなく、化学的な加工が施されていないものを指します。
綿(コットン)、麻(リネン)、毛(ウール)、絹(シルク)などが該当します。
▲化学繊維
再生繊維、半合成繊維、合成繊維などがあり、人工的に作られた繊維です。
ポリエステル、ナイロン、アクリル、レーヨンなどが該当します。
今では下着から裏地まで、多くの衣料品に使われています。
例に挙げた生地素材は、ほとんどの人が服の洗濯表示などで見たことがある生地素材だと思います。
今、あなたが着ているトップスやスカートも上記の素材のどれかを使っている可能性がとても高いです。
これらの生地を組み合わせたり使い分けたりして、季節感のあるファッションを生み出していきます。
軽くて華やか!春夏におすすめのスカート生地
女性のファッションのカナメとして大きな役割を果たすスカート。
スカートといってもさまざまなデザインのものがあり、丈の長さだけでなくシルエットによっても呼び名が変わり、細かく分類されています。
今回はデザインの話は置いておいて、生地素材に着目してご紹介していきます。
生地素材はいろいろありますが、季節によって組み合わせたり使い分けたりしているとお話ししましたね。
日本の季節は四季に分かれているといっても、ファッションで考えると大きく「春夏」と「秋冬」に分けられます。
まずは「春夏」のスカート生地に使われる素材について考えてみましょう。
涼しげで吸湿性のある素材が使われることが多いのですが、いくつかご紹介します。
▲綿(コットン)
吸湿性が高く、丈夫で洗濯しやすく、多くの衣料品に使われています。
肌触りがよく、夏の素肌に身に付けても気持ちよく過ごせます。
▲麻(リネン)
耐久性があり、通気性が高いです。
夏でも涼しく着られる素材です。
シワになりやすいため、シワが目立たないデザインのスカートがおすすめです。
▲シフォン
化繊のひとつで、薄いレーヨンやナイロンの化学繊維で出来ている平織生地です。
非常に薄いため、軽やかで華やかな印象のスカートになります。
温かさと重厚感が特徴の秋冬スカート生地
次に、「秋冬」のスカート生地に使われる素材を見てみましょう。
秋冬には、保温性が高く厚みがある生地素材が多く使われています。
▲毛(ウール)
ウールは羊毛を意味し、多くの衣料品に使われている素材です。
しわになりにくく、スカートやニットなど、秋冬に活躍してくれます。
ただ、「毛」=ウールというわけではなく、「毛」にはカシミヤ、アンゴラ、モヘア、キャメルなどもあります。
それぞれの素材によって、保温性や保湿性、吸湿性、価格も異なります。
ツイードも羊毛を使用した素材で、ジャケットやコートの素材として人気があります。
▲コーデュロイ
表面の縦方向にあるうねが特徴の生地です。
保温性が高くて丈夫で、ファッションに取り入れると一気に秋冬の季節感を出してくれます。
▲ベルベット
ツヤ感があり、華やかな雰囲気のスカートに適しています。
きちんと感を出したいときにもおすすめです。
しかも丈夫なので管理も楽です。
秋冬の生地素材は個性がわかりやすいので、素材を見ただけでその人のこだわりやファッションポイントがわかります。
生地を意識してファッションを決めるのも楽しいかもしれません。
季節を問わず着られるスカート生地素材が万能!
「春夏」と「秋冬」という季節に分けて、スカートの生地素材についてお話ししてきました。
季節によってそれぞれ適した生地素材があるということがわかりましたね。
しかし、生地素材の中には通年で使える万能なものもあります。
▲絹(シルク)
シルクは、通気性と保温性に優れており、特別な一枚として持っておくと季節を問わずに使うことができます。
光沢のある風合いは高級感があり、夏は涼しく冬は温かく身に着けることができます。
▲綿(コットン)
春夏の生地素材としてご紹介した綿ですが、綿の種類によっては厚みのあるものもあり、秋冬にも活躍してくれます。
例えば、デニムは綿100%のものがありますよね。
真夏から真冬まで、デニムジーンズを履いているという人もいます。
綿は季節を問わず、さまざまなファッションで活躍してくれるのです。
▲ポリエステル
多くの衣料品に使われている合成繊維です。
丈夫でしわになりにくく、スカートだけでなく部屋着から下着まで季節を問わず使いやすい生地素材です。
通年で使える素材の服+インナーやアウターで変化を付けると、一枚の服でいろいろなファッションを楽しむことができますね。
季節に合わせた着回しがカッコいい
季節によってスカートなどのファッションアイテムの生地素材を変えるのも楽しいものですが、それぞれの季節ごとに服を買いそろえるのはとても大変です。
多くの人は、服を買うときに着回しを意識していますよね。
真冬の生地素材を真夏に着る、というのはもちろん無理があるのですが、「春」と「秋」は着回しがしやすいのでおすすめです。
前項でもご紹介した、通年で使える生地素材のものであれば、春と秋でも違和感なく着ることができます。
綿素材のトップスに、スカートの生地素材だけ変えるというのもありですね。
アウターの生地素材を変えるというのもメリハリが効いて良いです。
春と同じ服を着ている、と思われるのが恥ずかしいという人もいるかもしれません。
しかし、使い捨てのように流行のファッションを買って捨てるよりも、同じ服を季節に合わせて着回せるのはカッコいいことです。
生地素材の違うカーディガンを羽織るだけでファッションはガラリと変わります。
生地素材の特徴をうまく使って、今以上にファッションを楽しんでみてください。
生地素材について知っておくと役に立つ
さまざまな生地素材がありましたね。
季節やTPOに合わせて、使い分けたり着回したりできるようになると、ファッションの上級者になれるかもしれません。
また、生地素材について知っておくと洗濯や保管のときにとても役に立ちます。
服を長持ちさせることにもつながりますので、服を買うときに生地素材もチェックしておくと良いですよ。