ジーンズの人気ブランドは?日本のブランドもあわせてご紹介

ジーンズは、今や持っていない人を探すのが難しいといえるほど、人々の生活に浸透しているアイテムですね。

このジーンズ、もともとはどこで生まれ、どのような歴史をたどって今に至るのでしょう。

また、人気のジーンズブランドには、どのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、ジーンズの歴史を解説するとともに、人気のブランドや日本のジーンズブランドについてもご紹介します。

ブランド名に秘められた、ジーンズ誕生の秘密!

今ではジーンズは、世界各国、老若男女問わずファッションアイテムとして広く親しまれているアイテムですね。

日本でも、さまざまなブランドのジーンズが取り扱われ、人々の毎日のファッションに取り入れられています。

そんなジーンズは、いつどこで誕生したものなのでしょう。

ジーンズの歴史をひも解いてゆくと、誕生の地は19世紀のアメリカであることが分かります。

当時の肉体労働者が使用していたズボンは強度が弱く、破れにくいタフなズボンを作ってほしいという要望が多かったようです。

そんな労働者からの要望に応えるべく誕生したのが、ジーンズの始まりといわれています。

ジーンズにはデニム生地が使われていますが、最初にジーンズに使われたのは帆布だったのです。

この帆布を仕立て職人であるジェイコブ・デイビスの元へ卸していたのが、現在のリーバイスの元となるリーバイ・ストラウスだったのです。

ジーンズの売れ行きが好調になり、リーバイ・ストラウス社の衣料生産部門の責任者としてジェイコブ・デイビスが招かれ、現在のリーバイス社につながってゆくのです。

リーバイスというブランド名には、そんなジーンズの誕生の歴史が隠されていたのですね。

代表的なジーンズブランドとその特徴

もともとはアメリカで誕生したジーンズですが、今では世界各国においてさまざまなジーンズブランドが誕生しています。

代表的なジーンズブランドとその特徴を大まかに見てみましょう。

まずは、ジーンズ生誕の地アメリカのブランドです。

ジーンズを生み出したリーバイス、ワークウェア中心にジーンズを作り続けるリーは、アメリカのジーンズブランドの中心的存在です。

また、カウボーイに圧倒的に支持されているジーンズを作り続けるラングラーも、アメリカのジーンズブランドとして欠かすことができません。

ヨーロッパのジーンズブランドについても見てみましょう。

フランスのアー・ぺー・セーは、柔らかさと張りのある生デニムを使った品物作りが特徴です。

その他、前衛的なスタイルにこだわるイタリアのディーゼル、立体裁断によって履き心地の良さとスリムさを実現したオランダのジースターロウなどが挙げられます。

足をほっそりきれいに見せる細身のジーンズが得意な、スウェーデンのヌーディージーンズは、日本人に特に人気です。

各国のお国柄、ブランドのこだわりが、ジーンズに表れているのですね。

日本でジーンズが着用されるようになった時期は?

19世紀にアメリカで誕生したジーンズですが、日本でジーンズが着用されるようになったのはいつ頃でしょうか。

日本にジーンズが初めて入ってきたのは、戦後でした。

戦後、日本へ送られてきたさまざまな物資と共に中古のジーンズが紛れていたのが、日本でのジーンズ着用の始まりといわれています。

その後、正式に輸入が始まったのは1960年のことでした。

輸入が始まって間もなく、岡山県で国産ジーンズの生産が開始され、1967年には初の国産ブランドジーンズが発売されました。

日本のジーンズは、時代を経るごとにさまざまな変遷を見せます。

1970年代には、ヒッピースタイルの流行と共に、若者を中心として、裾が大胆に広がったベルボトムジーンズが大流行しました。

1980年代になると、ジーンズはカラフル、そしてスリムなものが流行し始めます。

薬品を使用して色むらを発生させたケミカルウォッシュや、紺色以外の色を楽しむカラージーンズ、合成繊維を混紡し柔らかで伸縮性のあるソフトジーンズなども誕生しました。

その後、2000年になると、スリム、タイト、美脚などがジーンズの主なキーワードとなっていきます。

時代の風潮を確実に反映してきたアイテムがジーンズだといえます。

日本のジーンズブランド

日本におけるジーンズの歴史を知ったところで、日本国内のジーンズブランドを見ていきましょう。

日本国内で初めて発売されたジーンズは、デニム地を輸入し国内で縫製したCANTON社のものといわれています。

もともと綿栽培が盛んで、藍染めや織物の技術が発達していた岡山県や広島県において、国産のデニム生地が作られるようになりました。

国内デニムのシェアの50%を占める広島県福山市のカイハラ社は、今や国内だけでなく世界各国へデニム生地を輸出するほどです。

染色、紡績そして縫製の優れた技術を持つ地域から優れたデニム生地が生み出され、多くの国産ジーンズが誕生しました。

日本のジーンズブランドにはさまざまなものがありますが、国産デニムを使った桃太郎ジーンズは非常に有名です。

ヴィンテージ型を使用し縫製したサムライジーンズ、ワークウェアとしてのスタイルにこだわり太めなシルエットが特徴のエビスジーンズなども、国内ブランドの代表的なものです。

これらは、ブランド名も日本的で面白いものですね。

使いやすくシンプルデザインで人気のユニクロは、さまざまなスタイルのジーンズを販売しています。

おなじみのユニクロジーンズに、実はカイハラ社のデニム生地が使われているのをご存知でしょうか。

リーズナブルでありながら、国産の高品質なデニム地を使用したジーンズが、身近なユニクロで購入できるのです。

男性人気の高い日本のジーンズブランドは?

数多く存在する日本のジーンズブランドですが、その中でも特に男性人気の高いブランドを挙げてみましょう。

まずは、エドウィンです。

エドウィンは、戦後のアメ横にて輸入ジーンズなどを取り扱っていた常見米八商店にルーツがあります。

戦後の闇市にて取引されていた輸入ジーンズは、硬い、縮むなど生地の質が今一つなことに加え、高価なものでした。

日本人の体型に合ったジーンズを、より丈夫でしなやかな生地で作りたいという想いでジーンズづくりを行ってきたのです。

男性的なワイドシルエットが特徴的なエビスジーンズも、男性に人気のブランドです。

その他、スタイルよく見えるパターンが得意なKURO、10年保証付き、丈夫で長持ちがキーワードである桃太郎ジーンズなどが挙げられます。

近年良く履かれているジーンズのスタイルには、共通点があります。

定番のストレートのほか、テーパード、スキニー、ジョガーなど、すっきりシルエット、足長シルエットのものにより人気が集まるようです。

履けばもっと綺麗に!女性に支持される日本のジーンズブランド

日本のジーンズブランドは各社、男性向けだけでなく女性向けのジーンズを数多く取り扱っています。

スタイルアップして見えるデザインにこだわるほか、履き心地の良さや動きやすさなどにもこだわっているブランドが多いようです。

履くとスタイル良く見えることで女性に人気なのが、マウジー、そしてスライでしょう。

履く人の体形や身長などによって両者の好みは分かれるようですが、いずれも履くことでスタイルアップするジーンズとして支持されているようです。

サムシングは、エドウィンが女性のために1979年に立ち上げた、レディースデニムブランドです。

女の子は必ずきれいになるというコンセプトでのもと、履き心地やシルエットにこだわった商品作りをしています。

カジュアルブランドとして有名なユニクロは、レディースジーンズの品ぞろえも豊富です。

日本産の質の良い生地を使用したユニクロのジーンズは、低価格なのに履きやすく、デザイン豊富な点が、多くの人々に支持されています。

マタニティジーンズなど、女性にとってうれしい機能を備えた品ぞろえも、人気の秘密といえるのでしょう。

自分好みのブランドのジーンズで心地よい毎日を!

ジーンズについて、その歴史や世界および日本国内のブランドなどについてご紹介しました。

アメリカ生まれのジーンズは、日本国内でより日本人に合った形や質のものへと変化し、今に至るのですね。

綿栽培や染色、織物が盛んであった広島や岡山などの地域で生産されるデニム生地は、今や世界各国へ輸出されるほど高品質であることも分かりました。

ブランドによってこだわりやパターンなどが異なるジーンズ、自分好みの一本を見つけて、より良い履き心地をお楽しみください。