カジュアルの定番「デニム」おすすめの日本製ブランドは?

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「デニム」と「ジーンズ」と「ジーパン」の違い

「デニム」と「ジーンズ」は、ほぼ同じ意味で使われています。

「ジーパン」と呼ばれることもありますが、この「ジーンズ製のズボン」を意味する呼び名は和製英語です。

デニムは、綿素材の染色された太めのタテ糸と、染色していないヨコ糸で綾織りされた厚地織布のことを言います。

染色していないヨコ糸が、生地の裏側に出るのが特徴です。

語源はフランス語の「セルジュ・ドゥ・ニーム(Serge de Nimes)」と言われていて、フランスのニーム地方で作られた厚手の綾織物という意味です。

ジーンズは、デニム生地のズボンをはいていたイタリアのジェノバの船員たちを見たアメリカ人が、ジェンズ(ジェノバ製)と呼びはじめたことが語源とされています。

したがって、厳密に言うと、デニムは「生地素材」のことを指し、ジーンズはデニム生地で作られた「製品」を指します。

日本へはアメリカから渡ってきたジーンズですが、もともとはヨーロッパが発祥だったのですね。

終戦後の1945年、アメリカ軍が古着として大量に放出したことと、アメリカ映画の影響などで、ジーンズは一気に日本に広まりました。

国産のジーンズは、1958年に岡山県のマルオ被服(現/ビッグジョン)が、受注生産をはじめたのが最初とされています。

戦後13年経って、ついに日本製ブランドが作られたのです。

これまで、デニムとジーンズを分けてお話してきましたが、生地素材から日本製にこだわって生産されているので、これからはジーンズではなく、デニムに統一してご紹介していきます。

広島と岡山に日本製のデニムブランドが多いのはなぜ?

さきほどお話ししたように、日本製のデニムは岡山県で最初に生産されました。

現在、ほとんどのデニム産業は、広島県福山市、岡山県の井原市と倉敷市で行われます。

この地域は、江戸時代の「備前」「備中」「備後」のことで、「三備」と呼ばれていました。

三備地域では、もともと綿花が栽培されていて、繊維産業が盛んでしたが、その後、藍染が伝来し、より織物産業が発達していったのです。

そこから、「倉敷帆布」や「備後絣」などの高品質な織物が生まれ、伝統的な産業として定着しました。

この「染色」「紡績」「縫製」の要素が長い間、培われてきたことが、高い品質の日本製デニムの基礎になっているのです。

世界的に有名なブランド「GUCCI」「LOUIS VUITTON」「Dior」などが、この日本の伝統技術に注目したことで、日本製のデニムが世界的に認められることになりました。

日本製デニムの多くは、「力織機」を使って織られているので、ふんわりとした立体的な製品に仕上がります。

また、生地は「セルビッチ」と言って、ほつれないように端が厚く織られています。

通常は白く幅の狭いものなのですが、日本製は「赤耳」と言って白地に赤い糸が織り込まれているのが特徴です。

購入する際は、ここをチェックして見分けてください。

日本製デニムと海外製デニムの違い

日本製の魅力は、なんと言っても高品質で、色染めや縫製が丁寧だということです。

日本製デニムの歴史は決して長いとは言えません。

しかし、日本製デニムの製作に携わっている職人の技や、織物の文化が下地となり、その品質に大きな影響を与えて、世界トップクラスの品質を誇っているのです。

もともと日本人は、手先が器用なことから、デニムの染めや裁縫にもそれが活かされていて、海外製のデニムに比べると、細部にまで配慮されて作られていたのです。

一方、海外の大手ブランドは、デニムを量産体制にして、人件費の安い国々へ工場を移したことにより、質が低下してしまいました。

そこで、高品質なデニムを求める人々が、丁寧に作られた日本製デニムに注目するようになったのです。

今では、日本にデニムをもたらしたアメリカのみならず、ファッション感度の高いヨーロッパ、近くの東南アジアでも、メイドインジャパンのデニムが人気になっています。

また、生地の質が良く、縫製が丁寧な日本製デニムは、経年変化を楽しみながら、長くはき続けられるのも特徴です。

そして、日本人の体型に合ったアイテムが多いのも、日本製デニムブランドならではと言えるでしょう。

おすすめの日本製デニムブランド

それでは、日本製のおすすめのデニムブランドをご紹介しましょう。

【BLUE BLUE/ブルーブルー】

1980年代後半にスタートし、アメカジブームの一翼を担った株式会社聖林公司(せいりんこうし)が手掛けたブランドです。

特徴としては、30年以上前から日本製デニムに目をつけた「先見性」、日本ならではの「精巧性」と「ヴィンテージテイスト」で、唯一無二のブランドです。

このブランドのデニムパンツは、染料にこだわっていて、タテ糸は藍色にタンニンなどをプラスして染め、ヨコ糸には生成り色を植物性の染めで出すことで、ナチュラルで独自の色合いを作り出しています。

また、ムラ感やアタリを出すために、タテ糸には中心まで色を浸透させない「ロープ染色」を採用しています。

BLUE BLUEのなかでも、アメリカ南部の開拓時代に発想を得た、ルーズなシルエットと浅めの股上が特長の「PP02 ディキシージーンズ」はおすすめです。

【HOSU/ホス】

代表者の鈴木氏は、「オリジナルのデニムを製作する」ことを目標に、試作を何度も繰り返して、ストレッチ入りのデニムパンツを完成させました。

テーラードのパタンナーに型紙を作らせるなど、こだわった緻密な造りは、ドレスパンツ顔負けのきれいなシルエットが特徴です。

さらに、それぞれのデニムには、加工を変えて経年変化を再現しているものもあります。

なかでも、後ろポケットの「h」のステッチが経年変化で浮かび上がるデザインの『332 DENIM PAINTER PANTS 』は、はきごたえのあるペインターパンツです。

まだまだある!日本製デニムブランド

【RESOLUTE/リゾルト】

1980年代にレプリカジーンズブームを牽引した、林 芳亨(はやし よしゆき)氏がデザイナーを務めるブランドです。

リゾルトのデニムは、加工を一切施さない、ソリッドな作りが魅力となっています。

伝統の染色方法や、力織機を使った生地は、独特の毛羽立ちとざらつきがあり、持ち主に合わせて変化する風合いは絶品で、経年変化が楽しめるデニムです。

また、気に入ったものをはき続けてもらいたいという思いから、モデルは4つしか展開されていないのですが、サイズ展開は多く、モデルによっては80以上もあります。

なかでも、リーバイスの66年後期のモデルをベースに作られたという「710」は、細身のストレートで使い勝手が良いのでおすすめです。

ボタンフライや紙パッチなど、ベースモデルに忠実なデザインが施されています。

【Whooper/ホーパー】

ホーパーは、イギリスでデザインし、生地は岡山県産の生地を使用した、日本製らしくないデニムです。

日本製らしさが出過ぎたデザインが苦手な方にはおすすめです。

デザインは、英国王室御用達「サヴィル・ロウ」で経験を積み、「Tender Co./テンダーコー」でもデザインを行っているウィリアム・クロール氏が担当しています。

ホーパーは、モデルごとに別の生地を用意するほどの質へのこだわりがあり、特に「BACKWOODS」は、「ブロークンツイル生地」を採用した逸品です。

ブロークンツイル生地とは、通常は一方向に織っていく綾目を、一定の間隔で反転させる織り方で、生地のねじれが起きにくい上に、はき心地も良いデニムとなっています。

日本製デニム「日本ならではのネーミングブランド」

最後に日本製ならではのネーミングブランドをご紹介しましょう。

【エビスジーンズ】

レプリカデニムブームを巻き起こし、独自のインディゴスタイルを提唱している、日本デニム界を代表するブランドです。

後ろポケットのペンキステッチのカモメマークが特徴で、このマークとともに経年変化による風合いが人気です。

創業当時から型番も仕様もほとんど変わらない、定番モデルを今でも作り続けています。

【ジャパンブルージーンズ】

岡山県倉敷市から世界へ、本物のデニムを発信し続けているブランドで、日本製でありながら、ヨーロッパデニムのような細身のシルエットが特徴です。

綿を選ぶところから始まり、「糸を紡ぐ」「染め」「織り」など、すべての工程でにおいて、最良の方法を心掛けていて、日本デニムの生地の良さが伝わります。

【桃太郎ジーンズ】

岡山と言えば桃太郎ということで、岡山を全面に打ち出したブランドです。

糸から徹底してオリジナルにこだわり、研究を重ねて生み出した独自のインディゴカラーや、素朴でありながら繊細な風合いを引き出すなど、素材の良さを最大限に活かしたデニムで、「染め」「織り」「縫い」「洗い」など、全工程に細心の注意を払って作られているのが特徴です。

日本製デニムブランドは世界で活躍

日本人の特徴である手先の器用さに加え、伝統の「染め」や「織り」などの職人技が活かされ、日本製デニムが生まれました。

日本独自のブランドも多く、その品質の良さから、世界中にファンを持ち、デニム生地の発祥の地であるヨーロッパや、ジーンズ文化を花開かせたアメリカでも高く評価されています。

今やデニムは、日本を代表する産業と言えるでしょう。