仕事でワイシャツを着用する男性も多いことでしょう。
そんなワイシャツの素材で使われることが多いのは、「ポリエステル」「綿(コットン)」「綿ポリエステル混紡」などが挙げられます。
ほかにもさまざまな素材がありますが、今回はこれら3つのワイシャツの素材についてお話をしていきます。
それぞれメリット・デメリットがありますので、その違いを知ってワイシャツ選びの参考にしてみてください。
取り扱いが楽!ポリエステルのワイシャツのメリット
ワイシャツの素材には、「ポリエステル」「綿」「綿ポリエステル混紡」の3つの素材が主に使用されています。
今回はこれら3つの素材の特徴についてお話をしていきます。
まずは「ポリエステル」について見ていきましょう。
ポリエステルは、ジャージなどにもよく使用される化学繊維のことです。
ナイロンやアクリルとあわせて、「三大合成繊維」とも呼ばれています。
安価な値段で購入でき、取り扱いのしやすさがメリットのひとつです。
ワイシャツを購入するうえでは、お手入れのしやすさがポイントともいえます。
素材によっては水洗いNGであったり、シワができやすかったりするので、特に仕事で毎日ワイシャツを着用する方は、日々のお手入れがとても大切です。
しかしポリエステルのワイシャツの場合は、このお手入れを簡単にしてくれます。
なぜなら、素材の性質上、シワになりにくく型崩れもしにくい特徴があるからです。
また、洗濯しても縮みにくいメリットもあるので、特に気兼ねすることなく洗うことも可能です。
さらに、面倒といわれることが多いアイロンがけも、シワになりにくい特徴から楽にできるでしょう。
日々のお手入れが簡単に済むのはうれしいですよね。
とはいえ、ポリエステルにはデメリットもありますので、次の項でお話しします。
ポリエステルのワイシャツのデメリットとは?
ポリエステルのワイシャツのメリットについてお話をしましたが、デメリットとなる部分もあります。
例えば、通気性や吸湿性、吸水性が低いことです。
それゆえ、蒸れやすい特徴があります。
また、静電気が起きやすい素材でもあるので、冬場の着用には注意が必要といえるでしょう。
そして、ポリエステル特有の風合いもデメリットといえるかもしれません。
この後お話しする綿100%の場合は、高級なワイシャツになるとシルクのような質感と肌触りを体感できますが、ポリエステルではこのような着心地を感じることはできません。
また、綿のワイシャツと比べるとどうしても見劣ってしまうので、取引先と顔を合わせる機会の多い役職に就いている方の場合は、特にポリエステルのワイシャツは避けたほうがよいかもしれません。
また、取り扱いのしやすさがメリットでもあるポリエステルですが、洗濯のしかたによっては、逆汚染しやすくなる場合もあるようです。
例えば、「水の量が少ない」「洗剤の量が少ない」「洗濯するものを詰め込み過ぎ」などというような場合、逆汚染しやすくなってしまいます。
「洗剤は適量」「洗濯するものの量は7分目」などの洗濯の基本を意識して、洗濯機で洗うようにしましょう。
綿のワイシャツの特徴も見てみよう!
ポリエステルの次は、「綿(コットン)」のワイシャツについてお話をしていきます。
ワイシャツに使われる素材の中では一般的ともいわれている素材が、この「綿」といえるでしょう。
綿は天然繊維のため肌に優しく、また通気性・吸湿性・保温性にも優れているので、手触りや着心地がよい点が魅力のひとつです。
ほかにも、下記のようなメリットが挙げられます。
●頑丈
洗濯機で繰り返し洗っても劣化しにくいとされています。
●熱に強い
クリーニングに出した際にかけられる高圧プレスにも耐えることができます。
もちろん、アイロンがけにも強い素材です。
●高級感があるような見た目
ポリエステルとは違い、程よい光沢感があるため、高級感があるような見た目のものも多くあります。
綿のワイシャツはここに注意!
ポリエステル同様、綿のワイシャツにもデメリットがあります。
先述したように、特に毎日仕事でワイシャツを着用する方の場合は、日々のお手入れのしやすさがポイントといえます。
綿の場合洗うことには強いですが、シワになりやすいというデメリットがあるため、洗った後のお手入れが大変です。
これに加え、縮みやすい素材でもあるので、基本的にはアイロンがけは必須です。
近年では形状記憶の綿100%のワイシャツもあり、洗濯してもシワになりにくいものも増えてきています。
とはいえ、軽くアイロンをかけることは必須のようですので、ポリエステルと比較すると毎日のお手入れは大変かもしれません。
また、天然素材の綿100%ということで、価格も高い傾向にあります。
見た目や着心地などの点では綿のワイシャツがダントツともいえますが、上記のデメリットを理解したうえで、購入を検討するとよいでしょう。
2つのよいとこどり!?綿とポリエステルの混紡ワイシャツ
3つめにお話しするのは、先ほどまでの「ポリエステル」と「綿」を混紡させた、「綿ポリエステル混紡」のワイシャツについてです。
混紡とは、複数の繊維を混ぜて糸を紡ぐことをいいます。
ポリエステルと綿を混紡させることで、それぞれの性能を高めて欠点を補うワイシャツになるので、まさに「2つのよいとこどり」したものといえるのです。
例えば、ポリエステルと綿のメリット・デメリットには以下のものがありました。
【ポリエステル】
メリット:シワになりにくい
デメリット:吸水性が低い
【綿】
メリット:吸水性が高い
デメリット:シワになりやすい
これらを混紡させると、それぞれのメリットを高めつつ、デメリットを補えるので、「吸水性が高くシワになりにくいワイシャツ」になるようです。
着心地も悪くなく、価格帯も綿100%と比べれば安めですから、実用的でお財布にも優しいシャツといえますね。
混紡シャツにも注意点がある!
ポリエステルと綿、2つの素材を混紡させることで、2つの素材のよいとこどりをしたワイシャツにすることが可能だとお伝えしてきました。
しかし、やはり綿ポリエステル混紡タイプのワイシャツも、注意しなければならない点があります。
それは、ワイシャツを着用したときの見た目です。
着用時の見た目が、やはり綿100%のワイシャツと比較すると安っぽい印象になりやすいようです。
また、デザインも若向きのものが多いので、30代後半以降の方には向かない場合もあります。
価格帯が安めなのでしかたがないのかもしれませんが、ポリエステル同様、取引先と面会する機会の多い役職の方などは、避けたほうがよい素材といえそうです。
加えて、ポリエステルと綿を混紡させる割合によっては、肌触りや着心地、性能の変化があるようです。
そのため、どのくらいの割合で混紡されているかの確認は必須といえるでしょう。
ワイシャツのタグに「綿50%、ポリエステル50%」などと素材の割合が表記されていますから、試着してみてどの程度の割合のものが自分にぴったりか探してみるとよいでしょう。
自分にぴったりの素材のワイシャツを選ぼう!
ワイシャツの素材はさまざまで、中でも代表ともいわれているのが、「ポリエステル」「綿」「綿ポリエステル混紡」の3つです。
今回は、それぞれのメリットとともに、デメリットについてもお伝えしてきました。
取り扱いのしやすさやコストを優先する場合はポリエステル、着用時の見た目と着心地を優先するなら綿がよいでしょう。
どれが自分に合うものかよく検討したうえで、選んでみてくださいね。