アウターの中に着る衣類をインナーと呼びますが、今インナーダウンベストが登場しています。
コート用のインナーダウンベストは、スーツの下に着ることができる程薄く作られています。
コートの下にあたたかいインナーを着ると、着ぶくれすると考えてしまいがちです。
しかしインナーダウンベストであれば薄く、スーツの下に着ても、全く目立ちません。
当然コートの下に着ても違和感が無いため、愛用者が増えているのです。
コートのインナーベストは、インナーダウンベストとほぼ同じ
現在インナーベストというと、インナーダウンベストを指すことがほとんどです。
数年前まではインナーベストと言うと、薄めの生地で作られたベスト全体を指していました。
例えば就寝時の寝巻きの上に着る、ベスト状の上着もインナーベストだったのです。
しかし数年前、登山用のブランドが、登山時の防寒具としてインナーダウンベストを作りました。
登山時にあまり装備を厚くするとどうしても動きにくく、かといって薄着では寒いことが多くあります。
そこでベスト状のダウンにすることで、薄い素材にも関わらずあたたかさの維持が可能になりました。
特に冷えやすい体幹や肩口をあたためることで、あたたかさを更に上げることができるのです。
その利点に気がついた衣料品ブランドは、相次いでインナーダウンベストの開発を始めました。
これが今、インナーベストというとインナーダウンベストを指す程に流行している理由です。
インナーダウンベストはコートの下に着ても着ぶくれがありません。
更に薄着になってしまいがちなメンズスーツの上着の下に着ても、ほとんど違和感がありません。
なお、以降はインナーダウンベストをインナーベストと呼ぶ形で進行していきます。
チェスターコートと相性抜群!インナーベストとの冬コーデ
コート着用時に活躍するインナーベストですが、特にチェスターコートと相性が良いとされます。
チェスターコートの他、ライダースジャケットなど、見た目がシンプルなコートと合わせます。
チェスターコートは襟元が非常にシンプルで、スラッとしたシルエットが特徴です。
そのためカジュアル寄りのアイテムであるインナーベストを全体的に包み、隠してくれます。
逆にモッズコートなどの同系列のアイテムと併用すると、違和感を生む原因になってしまうのです。
同じカジュアル系のアイテムを使う場合は、パーカーのアウターとして使う方法があります。
パーカーは非常にシンプルなアイテムで、インナーベストのシルエットでも調整しやすいのです。
インナーベストの色合いにもよりますが、カジュアルよりもフォーマルに近いコーデと合いますよ。
インナーベストの下に着るアイテムも、シャツやタートルネックといったシンプルなものにします。
こだわりの上着を使いたいという気持ちはありますが、インナーベストは元々アウトドア用品です。
こだわりの多いアイテムよりも、シンプルで機能性を重視したほうがコーデに使いやすいのです。
また機能性を重視することで、いつでもインナーベストを着脱できるという理由があります。
脱いだ後もあらかじめコーデが整えられているため、違和感に対する心配がいりません。
インナーベストはアウトドアブランドからチョイス!その理由は?
先程も触れましたが、インナーベストは元々登山などの時に、外套の下に着る防寒具でした。
そのデザインに注目したさまざまなブランドが、現在インナーベストを販売しているという状態です。
今やインナーベストにはさまざまなタイプやデザインがあり、価格もさまざまです。
ここではコートの下に着るインナーベストに、アウトドアブランドをオススメします。
最も実用的な理由として、アウトドアブランドではさまざまなデザインのインナーベストがある点です。
一見当たり前に思う点ですが、更に肩口があたたかい半袖タイプ、襟がついていないタイプもあります。
どちらもインナーベストのバリエーションとしては重要であり、特に襟が無いタイプは重宝します。
自分にとっての使い勝手の良さで、コートの下のベストのデザインを選択することが可能なのです。
もう一つはインナーベストが持つあたたかさに特化しているという点が挙げられます。
現在さまざまなブランドがダウンのアイテムを販売しています。
その中でも、アウトドアブランドのダウンは、特に高品質な羽毛がふんだんに使われているのです。
これは言うまでもなく、登山中の体温低下を避けるためです。
やや価格は高めですが、それを選択するだけの価値は十分にあるということになります。
スーツでも目立たずあたたか!スーツとインナーベストコーデ
コートのインナーとして使うインナーベストですが、スーツの下でも使うことができます。
インナーベストはダウンであるにも関わらず、薄手で上着に合わせやすいという特徴があります。
スーツとインナーベストでコーデを作る場合、最もよく活躍する着こなしがスリーピースです。
スリーピースはスーツとベストを使った着こなし方であり、昔からある組み合わせなのです。
組み合わせ方はシャツの上にインナーベストを着て、スーツの上着を着るだけです。
ベストをスーツと共に着用するメリットは、おしゃれ以上に、寒い日にもあたたかく過ごせる点です。
スーツの中でも、特にメンズスーツの場合、上に着ることができるアイテムはかなり限られてきます。
そこで体幹に近い胴体、そして冷えやすい肩口を十分にあたためるベストが活躍するのです。
体の芯の部分をあたためると、ダウンの袖がなくても体全体があたたかく感じます。
もちろんおしゃれの面でも、ジャケットのボタンと首までのラインがきれいに整い立体感が出ますよ。
コートと違和感なく合わせる!インナーベストの選び方
インナーベストを違和感なく、寒さ対策として使う場合には、どのように選べばいいのでしょうか。
必要なチェックポイントはサイズ感、丈の長さです。
色自体は色が濃く、暗めのものが多いため、さまざまな場面で使うことができますよ。
インナーベストのサイズ感は、ぴったりとしたサイズのものを選びます。
コートに限らず、サイズが大きいと上着を着づらく、どのようなものにも合わせにくくなります。
サイズに余裕を持たせず、体にぴったりと合い、着たときに体のシルエットが出るものを選びます。
しかし逆にベストのサイズが小さすぎてしまうと、生地にシワが付きやすくなります。
脇に隙間ができない位の大きさが最適なサイズですので、きちんと試着してから購入しましょう。
女性も楽しめる!コートとインナーベストの冬コーデ
インナーベストとコートのコーデは、レディースオフィススタイルと相性がいいのが特徴です。
色味を暗いもので統一し、上からコートを羽織るだけで完成します。
またインナーベストとコートの襟を違う色と大きさにし、あえて両方の襟を見せる方法もあります。
男性よりも服装のバリエーションが広いため、インナーベストをアウターにして着てもいいですね。
襟やフードがついたデザインもありますので、見せ方に工夫するコーデがオススメです。
レディースのインナーベストのサイズ感も、メンズと変わりません。
試着して、できるだけ体にフィットするサイズのインナーベストを選択しましょう。
広いコーデを試せるのがレディースの強みです。
インナーベストを見せるコーデであれば、あたたかさも見た目も程よく活かすことができますよ。
コートとインナーベストの組み合わせ!袖がなくても十分にあたたかい
コートとインナーベストの組み合わせは、非常にあたたかく、見た目も落ち着いたコーデになります。
インナーベストは名前の通り、袖が無いアイテムです。
しかし体の芯と、冷えやすい部分をカバーしてくれるため、薄い服装でもあたたかくしてくれます。
インナーベストのサイズ感は、ぴったりと体にフィットすることで、これは男女共通です。
なるべく試着を繰り返して、納得のいくインナーベストを見つけてみましょう。