ファッションシーンで注目を集めるものの一つにパーカーがあります。
これまでパーカーというと地味な印象が強く、部屋着やパジャマ、運動などお洒落なファッションとは一線を画す使われ方が多かったように思われます。
しかし、今やパーカーは色彩や形状など様々な工夫が施され、お洒落アイテムとして注目を集めているのです。
そこで今回は、パーカーの色を中心におすすめのコーデをご紹介していきます。
そもそもパーカーとは?
今回は、様々な色味や形状で今注目を集めるパーカーを使ったおすすめコーデをご紹介していきます。
しかし、その前に今回の主役となるパーカーについて少しおさらいをしておきましょう。
【パーカー】
実は、パーカーの定義は少々曖昧な部分があるのです。
基本的には上着の1アイテムで、首の後ろ部分に頭に被せることができるフードが付いたものを指して使われます。
もともとは極寒の地域に暮らすイヌイット民族が着用していた防寒着が起源とされ、トナカイやアザラシなどの毛皮で作られたものでした。
80年代にファッションとして幅広く認知されるようになります。
アウトドアやヨットパーカーなどの使い道を経て、お洒落なファッションへ導入されたのです。
パーカーの素材として使われるのは、ほとんどがスウェット素材とナイロン素材かもしれません。
ナイロン素材のものは、アウトドアには防風性が高いので非常に役立ちます。
多くの方はスウェット素材のパーカーをお持ちなのではないでしょうか。
実はこれがパーカーを曖昧にするところなのです。
【フーディとの違い】
「フーディ」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
比較的新しい言葉ですが、ファッションシーンではたびたび使われている言葉です。
フーディ「hooded sweatshirt」がフード付きのスウェット素材を表現するもので、海外では日本のパーカーを指して使われます。
「parka」という言葉もありますが、フーディの方が一般的なのです。
このフーディが日本でも用いられるようになって、パーカーの定義が微妙になってしまいました。
しかし、ここではフード付きの衣服を総称してパーカーとしてご紹介していきます。
パーカーの色や形状、素材などの種類は?
前項で、今回おすすめするコーデの主役「パーカー」について少しお話をさせていただきました。
本項では、そのパーカーの種類について触れておきます。
【パーカーの生地】
こちらは、前項でも少し触れましたが、たいていの場合にパーカーの生地としては「スウェット素材」「ナイロン素材」が使われるものが多いですね。
スウェット素材のものは肌触りも良いため普段使いに、ナイロン素材のものは防風性からアウトドア使いに便利です。
これら以外にも、コットンやニット、リネン、ベロアなどの素材もあります。
【パーカーの形状】
パーカーの形状としては、大きく分けるとフロント部分にジップがあるかないかという種類分けがされます。
フロントにジップがないものは、「プルオーバーパーカー」と呼ばれ、頭からかぶるようにして着脱をするものになります。
トレーナーにフードが付いたイメージをされると分かりやすいですね。
一方フロントにジップがあるものは、「ジップアップパーカー」と呼ばれ、このジップの開閉により着脱を行うものになります。
こちらが最もポピュラーかもしれませんね。
フロントを閉めても閉めなくても、どちらでもお洒落なコーデを楽しむことができます。
このジップもファスナーが2つある「ダブルジップタイプ」もあります。
上下で独立してファスナーを操作できるので、更にお洒落なコーデを楽しめますね。
また、双方ともに基本的にはお腹部分にポケットが付いています。
これは、寒さから手を守るための名残ですが、このポケットも上手に活用するとレディースコーデの場合には楽しめますね。
今では、このポケットが無いタイプもあります。
コーデに合わせて選ぶと良いでしょう。
【パーカーの色味】
パーカーは以前ではモノトーン「白」「黒」「グレー」がほとんどでした。
そんな中でもグレーは着回しが良いことから人気でしたが、最近では何となく地味な部屋着のイメージがついてしまっています。
しかし、注目されるだけあって、モノトーン以外にも「ピンク」「パープル」「グリーン」「ブルー」など様々なカラフルな色味が登場しています。
これによりコーデを華やかにしてくれるのです。
せっかくですので、今回は明るめの色味を中心におすすめをしていきます。
ピンク色のパーカーでちょい甘にするおすすめコーデ!
それでは、早速お洒落な色味のパーカーを使った、おすすめのコーデをご紹介していきます。
最初にご紹介するのは、鮮やかなピンクのパーカーを使ったコーデです。
ピンクのパーカーは、それ自体でフェミニン感が強いので合わせるアイテムを間違えるとガーリーになり過ぎたり、幼見えしてしまう可能性もあります。
スカートの場合には、落ち着いた色味でシックに合わせると大人女性として綺麗に仕上がりますよ。
しかし、今回はデニムパンツと合わせてちょい甘のカジュアルコーデをおすすめします。
【ピンクのパーカーをワイドデニムパンツと合わせる】
・トップス ピンクのプルオーバーパーカー
・ボトムス ワイドなブルーデニムパンツ
・足元 グレーのパンプス
トップスとなるピンクのプルオーバーパーカーは、ボトムスのワイドなブルーデニムパンツにタックアウトでさりげなく合わせましょう。
パーカーとデニムパンツとの相性抜群で、これだけでもお洒落にコーデを作り上げてくれます。
ピンクのガーリーな印象もワイドデニムパンツが上手にメンズライクをちょい足ししてくれるので、ガーリー過ぎず程よいちょい甘感が演出されます。
足元は、ピンクとブルーの淡い色味を壊さずグレーのパンプスでコーデを上品に締めます。
ちょい甘が可愛らしい、大人女性のカジュアルコーデの完成です。
ブルーの色味のパーカーで爽やかさを強調するおすすめコーデ!
続いてご紹介する、お洒落な色味のパーカーを使ったコーデは、ブルーのパーカーを使ったコーデになります。
ブルーのパーカーは前項のピンクのパーカーとは異なり、フェミニン感をそこまで強調することはありません。
甘い仕上がりが苦手な方は、このブルー系のパーカーで甘さよりも爽やかさを強調するコーデがおすすめです。
ブルー系パーカーの場合にはベージュやカーキ系のチノパンなどと合わせると、メンズライクな爽やかカジュアルコーデがすぐにできます。
しかし、そこは女の子。
スカートを使って甘くなく爽やかさを求めてみましょう。
【ブルーのパーカーを同系色となるブルーのロングスカートと合わせる】
・トップス 淡いブルーのプルオーバーパーカー
・ボトムス ブルー地に黒ドット柄のロング丈フレアースカート
・足元 ベージュのストッキングに白のパンプス
トップスとなる淡いブルーのプルオーバーパーカーは、ボトムスとなるブルー地に繊細黒ドット柄のロング丈フレアースカートにタックアウトでさりげなく合わせましょう。
甘くはありませんが、春を感じさせるお洒落なコーデになりますね。
淡いブルーと繊細黒ドットが入ったブルーはともにくすみ系ブルーで上手にグラデーションコーデが成立しているのです。
この絶妙な配色が、甘くない大人女性の可愛らしさを引き出してくれます。
大人女性の余裕をお洒落に感じさせてくれるコーデですね。
足元は、ベージュのストッキングに白のパンプスで、上品に引き締めましょう。
グリーンの色味のパーカーで挑戦するのもおすすめ!
続いてご紹介する、お洒落な色味のパーカーを使ったおすすめのコーデはグリーンのパーカーを使ったコーデになります。
ここまでのパーカーもそうですが、グリーンのパーカーはあまり馴染みがありません。
合わせるアイテム次第で、独特な世界観を作り上げることができます。
実際にグリーンの場合には、爽やかさもフェミニン感も両方とも使いこなすことができますよ。
ここでは、ややフェミニン感に傾けた一味違ったコーデに挑戦してみましょう。
【モスグリーンのパーカーを白のシャツワンピースと合わせる】
・トップス 淡いモスグリーンのプルオーバーパーカー
・ボトムス 清楚感溢れる白のロング丈シャツワンピース
・足元 ベージュのレギンスに白のローファー
まずは、清楚感満載の白のロング丈シャツワンピースを上品にあわせます。
この上に、こちらも清潔感の感じられる淡いモスグリーンのプルオーバーパーカーを合わせてみましょう。
これにより、白のシャツワンピースの鮮やかさが上品に引き立ちます。
ここでは、パーカーの首元からシャツを覗かせるのがポイントです。
パーカーのカジュアル感の中にも白い襟の綺麗めコーデが上手にマッチして、コーデの印象を格上げしてくれます。
足元もベージュのレギンスを重ね穿きして、トレンド感とこなれ感を合わせましょう。
靴は白のローファーでコーデを締めます。
カジュアルの中の綺麗めコーデで、お洒落で不思議な大人レディースコーデの完成です。
オレンジ色のパーカーで作る特殊コーデ
最後にご紹介する、お洒落な色味のパーカーを使ったおすすめのコーデは、オレンジ色のパーカーを使ったコーデになります。
前項のグリーンのパーカー同様に、オレンジ色のパーカーも珍しく目を引くアイテムです。
オレンジ色のパーカーの持つ世界観が、合わせるアイテムごとに特殊なコーデとして作り上げていきます。
フェミニン感が強いですが、それ以上に見た目のインパクトが強いので流行の映え感はピカイチですね。
ここでは、少しラフめに仕上げる特殊コーデに挑戦してみましょう。
【オレンジ色のパーカーをブルーのスキニーデニムパンツと合わせる】
・トップス オレンジ色のハーフジップパーカー
・ボトムス ブルーのスキニーデニムパンツ
・足元 ライトブラウンのヒールパンプス
トップスに合わせるのは、オレンジ色のハーフジップデザインのパーカーになります。
パーカーの形状はブラウジングなので、ボトムスのブルーのスキニーデニムパンツには前だけインして動きを付けましょう。
これだけでお洒落上級者の域に達するのではと思われるような、洗練されたコーデになります。
目を引くのは洗練さだけではありません。
ブラウジングパーカーとスキニーデニムが作り出すお洒落シルエットに、前だけインの動きが加わるのでスタイリッシュに仕上がるのです。
足元はオレンジと合わせて、ライトブラウンのヒールパンプスで上品にコーデを締めましょう。
洗練された独特なお洒落カジュアルコーデが完成します。
お洒落パーカーでオリジナルコーデを楽しもう!
今回は、パーカーを使ったコーデをご紹介しました。
部屋着やパジャマなど、地味な印象も持つパーカーですが、最近ではお洒落ファッションアイテムとして非常に注目されています。
特に、カラーはこれまでのモノトーン以外にもお洒落な色味が揃っているのでコーデに彩を添えてくれます。
パーカーを使って、誰もが振り向くオリジナルコーデに挑戦してみましょう!