ニットの襟元はハイネックの重ね着で上品に生まれ変わる

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重ね着に使うハイネックの種類をおさらい

重ね着によってニットのイメージを変えてくれるハイネック。

一口にハイネックと言っても、高さによって呼び方が変わります。

まずは、ハイネックの種類について、おさらいをしておきましょう。

ハイネックには、襟口の高さによって、タートルネック、モックネック、ボトルネックと呼ばれるものがあります。

タートルネックは、折り返すほど長い襟のものを指します。

それに対して、折り返すほどではないが高さがあるものをモックネックといいます。

ハイネックという名称をタートルネックと分けて使う場合には、このモックネックを指すことが多いようです。

ボトルネックは、肩口からの立ち上がりだけのもので高さはありませんが、これも形状としてはハイネックの一種になります。

立ち上がりの形からも呼び分けられることがあります。

通常の、まっすぐ立ち上がるストレートハイネックに対して、ゆるくドレープ状に垂れ下がるものをオフタートルと呼びます。

襟口のデザインからは、リブ編みにしたリブタートルや、フリルで縁取ったフリルネックも人気です。

プルオーバーとカーディガンというニットの使い分け

ニットは使い道によって、デザインによって、様々なものがあります。

その形状の違いのうちで、最も大きな違いはプルオーバーとカーディガンでしょう。

頭からかぶるプルオーバーに対して、前を開けることができるカーディガン。

デザイン上の決定的な差は、前身頃に左右を分割する線が入るかどうかです。

Vネックでもボートネックでも同じシルエットのニットが存在しますが、この前に入る分割線のため、印象は大きく変わります。

左右をつないで生まれたシンプルな面は、スマートな印象を作り、それがニットであれば更にスタイリッシュになります。

左右を分割する縦の線は、包み込みの印象を強めてニットの暖かさを連想させてくれます。

また、この縦の分割線によって、プルオーバーよりもカーディガンの方が丈を感じさせ、大ぶりに感じさせるという効果もあります。

機能面から見ると、前を開けるだけで印象も保温性も調節できるカーディガンに対し、プルオーバーにはそれができません。

使い回しの観点から言うと、ニットはカーディガンのほうに軍配が上がりそうです。

逆に、タートルネックなどに代表されるハイネックは、プルオーバーでなければ難しい形です。

デザインのバリエーションで見ると、活躍できるオシャレのバリエーションが広いのは、プルオーバーのほうでしょう。

使い勝手の良いカーディガンに、オシャレの幅を加えるには、開いた胸元を活かす重ね着です。

カーディガンは、前合わせを左右に分けたために、少し煩くなってしまいます。

更に縦のラインを追加するブラウスやヘンリーネックを合わせてしまうと、煩さも増すことになります。

印象をシンプルな側に引き戻すならば、カーディガンの中にはプルオーバーを合わせたいところです。

首のラインで切らずに首まで包んでしまうハイネックにすれば、更にシンプルさを強調することができます。

ハイネックにニットを重ね着する

ニットという生地は、全体が織り目で構成されているため、独特の風合いを持っています。

しかし、その風合いも全体に広がっていることから、ニット自体がモッサリと曖昧な印象に感じてしまいます。

その曖昧な風合いにアクセントを加えるのが、ハイネックの重ね着です。

ハイネックが襟元の縁取りになって、シルエットにメリハリを与えてくれます。

ところで、様々な襟元形状を持つニットゆえに、それぞれの組み合わせによって印象が変わります。

襟口が大きく開いたニットには、カーディガンやVネックがあります。

こういった、襟口が大きく開いたニットには、オフタートルでも合わせることができます。

クルーネックやヘンリーネックといった、襟元の開いていないものには、細身のハイネックが合います。

襟口の詰まったニットから覗くフリルネックは、とてもガーリーな印象になります。

どちらのニットでも違和感なく合わせられるのが、ストレートハイネックです。

白のストレートハイネックは、上品で正直な印象を作り上げます。

これらの中間を行くようなボートネックやラウンドネックの場合には、見せたい自分に合わせてコーディネートしましょう。

オフショル気味にコーディネートするなら、インナーは要らないかも知れませんね。

ニットのハイネックに重ね着するアウター

襟口の開いたニットには、ハイネックのインナーを合わせるという手がありました。

それでは、ニット自体がハイネックの場合にはどうでしょう。

ハイネックのニットにも、タートルネックやハイネックのものがあります。

ハイネックのニットは、伸び縮みのためのリブ編み自体がオシャレのポイントにもなります。

そして、ハイネックのニットは基本的にプルオーバーになります。

インナーの見せ所がないので、コーディネートはアウターとの重ね着で作ります。

また、ニットインナーは、柔らかい印象を作ります。

その上、ハイネックによる上品さもプラスされているので、アウターの選択肢は狭くありません。

しかし、厚手のニットをインナーにした時には、注意が必要です。

厚手のニットの袖は、思った以上にかさばるのです。

せっかくの可愛いダッフルコートやジャケットの袖を、パンパンにしてはもったいないです。

ましてや、可愛さを優先してボリューム袖のニットを着た時には、普通のアウターでは袖が入らなくなってしまいます。

こうした厄介を回避するアウターが、ミリタリーコートです。

ミリタリーコートは、防寒衣料の上に着ても活動性を損なわないために、肩口から袖口にかけて十分な余裕が取られています。

M-51のモッズコートでも良いのですが、ここでお薦めしたいのはMA-1というパイロット用のフライトジャケットです。

MA-1は、肩周りから袖にかけての余裕だけでなく、オシャレに転用される要因となった特徴をいくつも持っています。

斜めにカットされたハンドウォーマーやオレンジの裏地もそうですが、最大の特徴は後身頃のほうが前身頃よりも短くなっているという形状です。

この形から、フェニミンな女子コーデにも似合うシルエットが生まれます。

なお、安易に手を出して失敗しやすいのが、インナーとアウターのニットオンニットです。

ここ最近、挑戦する人が多くなっていますが、ニットオンニットには気を付けなければならないポイントがあるのです。

それは、ニット同士だと滑らないということです。

ニットの上に着るアウターとしてニットを選びたい時には、袖に大きな余裕を持っているものを選ぶようにしましょう。

できれば、袖の内側にも滑りを助ける裏地を持っているものを選ぶのが良いのですが、肩掛けと割り切って袖を通さないという選択もありです。

ハイネックの違いでペアルックをアピール

ニットにハイネックを重ね着することで、輪郭にメリハリができる上に、印象が柔らかく上品になります。

さらに上級の楽しみ方として、カップルでのペアルックがあります。

ニットとハイネックという組み合わせは、その組み合わせ自体が印象を作るため、その組み合わせが同じでなくてもお揃いの印象が生まれます。

色や編み方が違うニットでも、ハイネックの形状が違うものでも、印象は大きく離れません。

さらに、アウターやボトムスも同種のもので合わせることができれば、文句なしでしょう。

そこで遊びのポイントとして入れたいのが、ハイネックの違いです。

メンズコーデには、ストレートハイネックでシンプルにまとめます。

レディースには、フリルネックを使うとガーリーに仕上がります。

ニットにボートネックを選び、オフタートルを乗せるとフェミニンな印象を強めることができます。

仲の良さをアピールしながら、それぞれの立ち位置も際立たせる、一歩先のペアルックになるでしょう。

重ね着しないニットという選択

寒い季節を暖かく過ごせるニットですが、それでは暖かい季節にニットは合わないのでしょうか。

ニットとは、編み込んだ生地や衣服のことで、暖かいという意味の名称ではありません。

布地を型紙に合わせてカットして縫い合わせた、カットソーとの対比として使われる用語でもあります。

実は同じニットでも、網目の詰まったものは保温性が高く、網目の粗いものは通気性が高いという具合に性質が分かれるのです。

その通気性の高さを活かしたニットがサマーニットです。

通気性を優先したサマーニットには、麻を混ぜた糸を使用しているものもあり、涼しい素材でもあります。

カットソーのような平面的な生地ではなく、ニットの網目が作る凹凸が、特有の風合いを生み出すのも魅力です。

皺にならないサマーニットは、メンズカジュアルにも取り込みやすいアイテムです。

ただ、目の粗いサマーニットは透けるため、色のギャップのないTシャツやタンクトップなどのインナーを着込むのがマナーです。

レディースものなら用途がさらに広がります。

Vネックやボートネックでデコルテ周りを露出することで、女性らしさが強調されます。

ニットの持つ柔らかな印象と、ニットは暖かいという印象とのギャップが、更に儚さを加えてくれるでしょう。

ノースリーブとタートルなどのハイネックとの組み合わせは、その印象を更に高めてくれるはずです。

重ね着しないサマーニットという存在も、見逃すには惜しい選択です。

ニットと首周りはセットで考える

素材自体が強い印象を持つニットだけに、素肌との境目に大きなギャップが生まれます。

そのギャップの活かし方は、オシャレの大きなポイントです。

そして、そのギャップが最も大きく目を引くのが、胸元から首筋にかけてです。

ギャップを活かして女性らしさや男性らしさをアピールするも良し、ハイネックで埋めて上品さをプラスするも良いでしょう。